トヨタが「新たなハイエース」を世界初公開! “200系”全面刷新を示唆する効率的な「カクカクデザイン」で「ひろびろ荷室」も確保! 次世代コンセプトの市販化が期待できる「現実的な“装備”」とは
ショーモデルなのに「鉄っちんホイール」な理由とは
そして筆者(くるまのニュースライターHAMATARO)がハイエース コンセプトの実車を見て、特に気になったポイントがあります。
それは、コンセプトカーでありながらデザイン性の高いアルミホイールではなく、スチールホイール(いわゆる「鉄っちんホイール」)がむき出しで装着されているという点です。

この疑問に対し、会場の説明スタッフは次のように話します。
「現行ハイエースでもアルミホイールのオプションが用意されていますが、実際には鉄のホイールのままクルマを購入するユーザーが多いです」
その理由として、商用車として使用する場合の多くは鉄ホイールで充分であり、カスタムを楽しむユーザーはクルマ購入後、好みの社外アルミホイールに交換することが多いという背景があるといいます。
また最近では、標準のホイールカバーを外して鉄ホイールのシンプルな雰囲気を楽しんだり、少し旧車風に仕上げたりすることも流行していることも意識しているようでした。
そうした狙いから、ハイエース コンセプトやカヨイバコではあえてアルミホイールを採用せず、鉄ホイールを装着していたのです。
ただ鉄ホイールのままでは空力的には不利な面があるため、鉄ホイールのリムに近い部分だけに「トリムリング」を装着することで、空力特性を高めているとのことでした。
コンセプトカーとはいえ、現行の200系ハイエースに通じる素っ気ない鉄ホイールが装備されたことで、よりリアルに「次期ハイエース」を予感させてくれる役目も果たしていたのではないでしょうか。
なお展示されたハイエース コンセプトのタイヤサイズは225/45R19と、大型で扁平率の低いスタイリッシュなものでした。
現行のハイエースの標準タイヤサイズの195/80R15と比べるとホイール径が4インチも大きく、扁平率も低いサイズとなっていたことには驚きました。
その点について説明スタッフに質問したところ、「ショー向けの見栄えを重視してこのようなタイヤサイズにしてありますが、このままのタイヤサイズでは商用車としての耐荷重性を考慮すると難しく、量産車ではサイズは変わるのではないか」とのことでした。
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今回、会場には2台のハイエース コンセプトが展示されました。
そのうち「ノーマルルーフ」タイプにはブラックのトリムリングが、「ハイルーフ」タイプにはシルバーのトリムリングが装着されており、カラーバリエーションで見え方が大きく変わっている点もポイントです。
またカヨイバコのトリムリングにも、別のデザインが採用されていました。
今後次期ハイエースの量産車がどのようなタイヤサイズを採用し、どのようなトリムリングのデザイン、カラーで発売されるのかについても注目しておきたいところです。






























































































