162万円から! ダイハツ斬新「“9人乗り”バン」がスゴイ! 全長4m“ちいさなボディ”&「対面シート」採用! 「窓なし仕様」などのラインナップも充実! 走破性能もグッドな「グランマックス」インドネシア仕様って?
ダイハツがインドネシアで展開している「グランマックス」は日本仕様とは異なる存在感を放っています。特にコンパクトな車体に、9人乗りと対面シートを備えた設計は実にユニーク。商用にも乗用にも対応できる柔軟な構造と多彩なラインナップで長く親しまれてきたモデルです。
小さいボディにユニークな対面シート構成
2025年10月の新車販売台数ランキングでは、トヨタ「シエンタ」やホンダ「フリード」などが上位にランクインし、特に子育て世代にとって使い勝手の良いコンパクトミニバンの需要の高さを示しています。

こうした中で、国内ではあまり知られていないものの、独自の存在感を放つモデルがダイハツの「グランマックス」です。
9人乗りという驚きのパッケージングを備え、商用車の枠を超えた多用途性を誇ります。
ダイハツ・グランマックスは、2007年にインドネシアでデビューした多目的バンです。
翌2008年にはトヨタブランドとして「タウンエース」や「ライトエース」の名で日本にも導入されました。
その後2020年、満を持してダイハツブランドからも「グランマックスカーゴ」として発売。一時期2024年10月下旬をもって生産終了が発表されたものの、安全性能を向上させた一部改良を施し、2025年6月に販売が再開されています。
ボディサイズは全長4045mm×全幅1655mm×全高1900-1930mmと、コンパクトながら広々とした室内空間を実現。街中での取り回しやすさと積載性を両立しています。
一方インドネシアでは主に3つのタイプが用意され、「ブラインドバン」(窓なしの商用仕様)、「ピックアップ」(荷台付きタイプ)、そして乗用・商用どちらにも使える「ミニバス」が展開されています。
このうちミニバス仕様は最大9人が乗車できるレイアウトを採用しており、2列シートの後方に左右向かい合わせのシートを配置するという大胆な設計が特徴です。
この9人乗り仕様は、特に東南アジアの都市部で“地域の足”として活躍しています。混雑した街中でも機動的に動け、乗り降りのしやすさや多人数輸送の効率性が評価されているのです。
まさに日本のミニバンとは異なる方向性で“実用性”を追求したモデルといえるでしょう。
外観も実用的でありながらタフな印象を与えます。フロントバンパーは厚みを持たせたデザインで、14インチのホイールを装着。
最低地上高は日本仕様より15mm高く設定されており、舗装の荒れた道路や水たまりでも安定した走行性能を発揮します。
悪路でも力強く進むことができる点は、商用車としての信頼性を支える大きなポイントです。
内装もまた、商用車ならではの実用性を徹底追求しています。多数のカップホルダーや収納スペースが配置され、日常の作業や長距離移動の際にも快適に使えるよう設計されています。
シンプルながら無駄のないレイアウトで、機能美が際立つキャビン空間となっています。
搭載されるエンジンは2種類。1.3リッター直列4気筒の「K3-DE」型(最高出力88馬力・最大トルク115Nm)と、1.5リッター直列4気筒の「2NR-VE」型(最高出力97馬力・最大トルク134Nm)を設定。
どちらも5速MTと組み合わされており、軽快でダイレクトな操作感を楽しむことができます。
特に1.5リッターエンジン搭載車には電子パワーステアリング(EPS)が採用され、狭い路地や駐車時の取り回しが格段に向上しています。
価格も非常に魅力的です。インドネシアでの販売価格は1億7690万ルピア(約162万円)から2億2890万ルピア(約210万円)と、日本の一般的なミニバンと比べるとリーズナブル。
経済性と実用性を両立させた“働くクルマ”として、多くの中小企業や公共交通事業者に支持されています。
日本では「軽自動車」や「コンパクトカー」が効率性の象徴として人気を集めていますが、海外に目を向ければ、グランマックスのように“人も荷物も限界まで運ぶ”という別の方向性の合理性があります。
グランマックスは単なる商用車にとどまらず、「必要な人が、必要な場所へ、確実に移動する」という本来のモビリティの価値を体現しているのです。
Writer: くるまのニュース編集部
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