トヨタ斬新「“低燃費”SUV」がスゴイ! 全長4m“ちょうどいいボディ”&「リッター34キロ超え」ってマジ!? タフな「専用デザイン外装」&“真っ白な高級内装”が目を惹く斬新「アクア」とは?
燃費性能の高さで知られるコンパクトハイブリッドに、SUVのテイストをプラスした特別な一台がありました。タフなデザインと快適な乗り心地、そして優れた環境性能を併せ持つモデルとは、一体どのようなものなのでしょうか。
コンパクトカーにSUVテイストを融合
2010年代に登場したこの5ドアハッチバックは、コンパクトで扱いやすいサイズながら、優れた燃費性能と実用性を兼ね備えたことで高い人気を集めました。
現在はフルモデルチェンジを経て新型が販売されていますが、初代モデルには特別な存在感を放つクロスオーバースタイルのグレードが用意されていました。

それが「アクア」に設定された「Crossover(クロスオーバー)」です。
初代モデルは2011年にデビューし、コンパクトなボディサイズながら、ゆとりある室内空間と十分な荷室を確保していました。
優れた燃費性能と取り回しの良さが評価され、登場と同時に人気車種の仲間入りを果たしたのです。
そして2017年、その派生モデルとして登場したクロスオーバーは、従来の都会的な「X-URBAN(クロスアーバン)」をベースに、さらにSUVらしいスタイルと存在感を加えた仕様でした。
専用デザインのフロントグリルやバンパー、フェンダーアーチモール、ルーフモールなどを装備し、より力強く洗練された印象のエクステリアに仕上がっています。
フェンダーアーチモールの装着によって全幅は1695mmから1715mmへ拡大し、全長4060mm、全高1500mmというボディサイズとなりました。
このサイズアップにより、ナンバー区分は5ナンバーから3ナンバーに変更されています。足元には185/60R15のタイヤを採用し、安定感のある走りを実現しました。
インテリアでは、センターメーターにTFTマルチインフォメーションディスプレイを標準装備し、ホワイトソフトレザー調のシートを採用。
上質さと先進性を両立した室内空間が特徴です。細部の質感にもこだわり、日常のドライブを快適に過ごせる仕立てとなっています。
パワートレインは、1.5リッター直列4気筒エンジンとモーターを組み合わせたハイブリッドシステムで、システム全体の出力は約100馬力を発揮します。
ハイブリッド制御を見直すことで燃費性能をさらに高め、JC08モードで34.4km/Lという優れた数値を達成しました。
クロスオーバースタイルのため標準モデルよりわずかに燃費は劣りますが、それでもクラス屈指の低燃費を実現しています。
また、ボディ剛性の向上やタイヤサイズの拡大によって、操縦安定性と乗り心地の両立も図られています。
クロスオーバーはフルモデルチェンジの直前に登場した特別なグレードでしたが、2021年7月の2代目登場とともに姿を消しました。
なお、中古市場では状態の良い車両が150万円前後で取引されることもあり、その人気の高さがうかがえます。
Writer: 大西トタン@dcp
(株)デジタル・コンテンツ・パブリッシング所属の編集者・ライター。幼少期に父親と一緒に灯油でエンジンのプラグを磨いたのをきっかけに車好きになる。学生時代はレーサーを目指しカートに挑むも挫折。現在は磨いた腕と知識を武器に自動車関係の記事をメインに執筆。趣味は週末に愛車フリードでのグルメ自販機巡り。


























































