新車215万円! ヤマハ斬新「“軽”スーパーカー」が凄い! フェラーリ「F40」みたいな衝撃デザイン採用!? マジ「市販化」実現で公道も走れる「アミ」とは!
ヤマハが1997年に発売したユニークな軽自動車「ami」とは、一体どのようなモデルなのでしょうか。
新車215万円! ヤマハ斬新「“軽”スーパーカー」が凄い!
1990年代は、自動車メーカーやその関連企業が、既存の枠にとらわれない「チャレジングなクルマ」を次々と市場に投入した時代でした。
中でも、1997年にヤマハ発動機の社内ベンチャーである「ワイ・エム・モービルメイツ」から発売された軽規格の自動車「ami(アミ)」は、その奇抜なカスタムデザインで大きな話題となった一台です。

アミの最大の特徴は、名車として名高いフェラーリ「F40」を思わせるアグレッシブなエクステリアデザインにあります。
実はアミの開発コンセプトは現代の目線では非常にユニークで、「F40の実物大チョロQ」というものでした。
そしてそのコンセプト通り、フロントからリアへ流れるようなフォルム、特徴的なアーチタイプの巨大なリアウイング、そしてリアの丸目4灯式テールランプなど、F40を彷彿とさせるディテールがボディの各部に採用。
この大胆なエクステリアデザインは、遭遇した通行人に強烈なインパクトを与えるには十分すぎるものでした。
しかし、このアミは完全なオリジナルモデルではなく、そのベース車両にはダイハツが当時販売していた軽自動車「オプティ(初代モデル)」が使われています。
外見こそ大幅なカスタムが施されていますが、中身のメカニズムはベース車両のものがそのまま流用され、そのため搭載エンジンもオプティと同じ660ccのEF-KL型。
最高出力も42馬力と、豪快な見た目とは裏腹に、走行性能は大人しい控えめなものでした。
そんなアミには、「T1」「T2」「T3」の3つのグレードが設定され、最上級の「T3」は専用タコメーターやスポーツサスペンションを装備。
車両価格(消費税抜)は215万円から254万5000円と、手の込んだカスタムカーとはいえ、当時の軽自動車としてはやや高めの価格設定でした。
販売台数は600台限定とされていましたが、実際にはその高価格も影響してか、数台しか売れなかったと言われています。
※ ※ ※
現在では「幻の珍車」として扱われているアミは、1990年代の日本の自動車文化が生み出した、遊び心とチャレンジ精神を象徴する一台です。
2022年には、走行する姿がSNSに投稿されて大きな話題となり、その存在を初めて知ったという人も多くいました。
公道でアミを目撃することは極めて稀であり、見かけた場合はかなりの幸運と言えるでしょう。
Writer: くるまのニュース編集部
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