トヨタの「“4WD”クーペ」がスゴい! 1.6リッターターボ搭載で「300馬力」! 現代版「“セリカ”デザイン」採用! 米国で登場した「GR86 ラリーレガシーコンセプト」とは?
トヨタがSEMA2024で発表した「GR86 ラリー レガシー コンセプト」は、“現代版セリカ”とも呼ばれる一台。名車「セリカ GT-FOUR」へのオマージュを込めたコンセプトモデルです。どんなマシンなのでしょうか。
モンテカルロラリーを制したあの名車が現代に蘇る
2025年11月にも米国ラスベガスで世界最大級の自動車パーツ見本市「SEMAショー2025」が開催されますが、去年開催されたSEMA2024では、米国トヨタが「GR86 ラリー レガシー コンセプト」を公開していました。

トヨタ「GR86」は2021年に登場した2ドアクーペのスポーツカーで、初代「86」のDNAを受け継ぐモデルです。
スバルと共同開発された後輪駆動(FR)スポーツで、スバル製の水平対向エンジンを搭載。軽快なハンドリングとピュアな走りで高く評価されています。
その“GR86”をベースに製作された「ラリー レガシー コンセプト」は、1990年代に世界ラリー選手権(WRC)で活躍した名車「セリカ GT-FOUR(ST185型/ST205型)」へのオマージュとして生まれた特別仕様車です。1993年のモンテカルロラリーで、ドライバーのディディエ・オリオールが劇的な逆転勝利を収めた名シーンにインスピレーションを得たといいます。
そのためエクステリアには、当時のラリーマシンを想起させるホワイトを基調に、赤と緑のグラフィックを施した懐かしいカラーリングを採用。
ヘッドライト間には特徴的な「丸目4灯」のフロントフェイスを再現し、リアにはセリカ GT-FOURを思わせる大型ウイングを装備するなど、“あの頃”を知るファンにはたまらない仕上がりです。
注目は、パワートレインにもトヨタ・ガズーレーシングの精神が宿る点です。搭載されるのは、スバル製の自然吸気エンジンではなく、「GRカローラ」と同じ最高出力300馬力・最大トルク370Nmを発揮する1.6リッター直列3気筒ターボエンジン。そして駆動方式には、同車の「GR-FOUR」フルタイム4WDシステムを採用しています。
つまり、見た目だけでなく中身まで“ラリーカーそのもの”。FRスポーツのGR86が4WD化されたことで、まさに“現代版セリカ GT-FOUR”と呼ぶにふさわしい1台となっています。
このコンセプトは、WRCがアメリカ市場に再び注目を集めるタイミングで制作されたもので、モータースポーツ文化を再び盛り上げる狙いがあったといいます。
なお、2025年のSEMAショーでは、米国トヨタが新たに「カムリ GT-S コンセプト」を発表予定。よりスポーティなデザインとパフォーマンスを追求したセダンとして注目を集めています。
Writer: くるまのニュース編集部
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