トヨタが欧州車を攻略か 新型クラウンの走りに辛口評論家も思わず「ひゃっほー!」
5リッター級の3.5ハイブリッドは「声が出るほど気持ちよい!」
続いて、245馬力/350Nmの2000cc直噴ターボを試します。
スペック通り、パワー感は226馬力の2500ccハイブリッドに勝ります。アクセル全開にするとターボ無しの3500ccに匹敵するトルクを出し、1690kgのボディをグイグイ引っ張っていく感じ。ハイブリッドの滑らかさが好きじゃない、という人なら2000ccターボをおすすめします。
試乗車は走る楽しさを優先した『RS』グレードということで、スポーツモードを選べばエンジン音とステアリングの操作力、アクセルレスポンスだけでなく、減衰力切り替え式のサスペンションもハードになります。車体の動きは一段と安定し、コーナリング性能が一段と高くなる反面、少しばかり硬さを感じました。このあたりは新型クラウンを検討するユーザーは試乗して確認して頂きたいです。
3台目の試乗車はレクサスのLS500hと同じ3500ccエンジンのハイブリッド。システム出力はナント359馬力! 5000cc級のガソリン車と同等です。走り出すと、速いの何の! もはやスポーツカーと言って良いほどです。御予算に余裕あるクルマ好きの方なら迷うこと無くおすすめ。アクセル踏み込む度に「ひゃっほ~!」と声が出るほど気持ち良い加速をします。
筆者(国沢光宏)の総合評価では2500ccのハイブリッドをおすすめしておきます。新型クラウンは世界TOP水準の自動ブレーキ性能を持ち、ハンドリング性能でもヨーロッパ車と正面から戦っても負けないと感じました。また『コネクティッド』技術により、盗難&車上荒らし対策だって万全。今までクラウンに興味なかった方も、大幅に進化した新型クラウン、ぜひ試乗してみて欲しい。「おっ!」と思うはずです。
【了】
Writer: 国沢光宏
Yahooで検索すると最初に出てくる自動車評論家。新車レポートから上手な維持管理の方法まで、自動車関連を全てカバー。ベストカー、カートップ、エンジンなど自動車雑誌への寄稿や、ネットメディアを中心に活動をしている。2010年タイ国ラリー選手権シリーズチャンピオン。