トヨタが欧州車を攻略か 新型クラウンの走りに辛口評論家も思わず「ひゃっほー!」

正式に発売され、ようやくナンバー付車両ができた新型クラウンを早速公道で試してみました。以前にプロトタイプを限られた条件でのテストコースで試乗した時と、果たして一般道を走っても印象は変わらないでしょうか。

一般道で約8割の売れ筋グレード2.5ハイブリッドをまず試す!

 すでにプロトタイプの試乗レポートをお届けしているトヨタ 新型「クラウン」ですが、これまでは発表前でナンバーを取得出来ていないということもあり、限られた条件でのテストコースでした。果たして一般道を走っても印象は変わらないでしょうか? 初期受注の80%を占めるという売れ筋の2500ccハイブリッドからレポートします。

写真は新型クラウン RS Advance [2リッターターボ/茜色]

 まず、シフトレバーをDレンジにセレクトしてアクセル踏むと、音も無くモーターのパワーだけでスルスルと走り出します。トヨタ式ハイブリッドお約束の流儀です。タイヤが数転がりしてエンジンを始動しますが、さすがクラウン。エンジン音はプリウスなどより格段に静か。オーディオなど掛けていたら、エンジンが始動したこともよくわからないかもしれません。

 パワー感も必要にして十分。ハイブリッドであるとか、普通のエンジンであるとか全く意識しないでアクセルを踏むと、大雑把に言って3000cc級の走りをしてくれます。2500ccエンジンにモーターを加えているため、アクセルを踏めば両方のパワーユニットから駆動力が発生するためです。しかもモーター出力はアクセルを踏んだ瞬間に立ち上がるため非常に扱いやすい印象です。

 アクセルを全開するとどうでしょうか? エンジン+モーターの総合的な出力はカタログ値で226馬力。フル加速を試せる伊豆サイクルスポーツセンター内で気合いを入れて数ラップ走ってみましたが、日本の道路環境なら間違いなくパワフルなクルマの部類に入るでしょう。また『スポーツモード』を選ぶとエンジン音が元気になり、ハイブリッドでも気持ち良く走りが楽しめました。

 一般道を走らせて一番「いいね!」と感じたのが、荒れた路面でブルブルしないボディのしっかり感。これまでのクラウンは、古い基本ボディに様々な補強など加えてつくられていました。その時点で出来ることを一生懸命頑張っていたんだと思います。

 しかし新型はベースからして大幅にポテンシャルを上げています。素のままでも余裕タップリ。欧州車のようなボディの強さを感じます。

 肝心の乗り心地ですが、柔らかかった先代と比べたら少しアタリが硬い感じがします。試乗車は走行距離800kmと少なかったため、3千kmくらい走れば少しはカドも取れてくるかもしれません。その分、コーナリング性能は圧倒的に優れています。BMWと勝負しても負けないほど、しっかりと意のままに曲がり、車体の揺れが少ない。正統派の良いクルマだと思います。

ヨーロッパ車にも勝る新型クラウンをチェック(画像34枚)

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