中国・高級ミニバン ZEEKR「009」価格は1300万円から! 2026年に日本導入予定 右ハンドル仕様の車両がJMS2025に登場!
商用EVを手がけるフォロフライが2025年10月29日、「ジャパンモビリティショー2025」の会場で、吉利汽車(ジーリー)グループが展開するプレミアムブランド「ZEEKR(ジーカー)」の大型高級ミニバン「009」を日本初公開しました。価格は1300万円からで、国内では希少な7人乗りEVミニバンとして、2026年の導入を予定しています。
中国・高級EVミニバン ZEEKR「009」が日本上陸!
商用EVを手がけるフォロフライが2025年10月29日、「ジャパンモビリティショー2025(JMS2025)」の会場で、中国・吉利汽車(ジーリー)グループが展開するプレミアムブランド「ZEEKR(ジーカー)」の大型高級ミニバン「009」を日本初公開しました。

フォロフライはJMS2025の南3・4ホール日本スーパーカー協会ブースで、新型の商用EVバン「F11VS」とZEEKR 009をお披露目。フォロフライ代表取締役の小間裕康氏がプレスカンファレンスに登壇し、車両の特徴や導入の狙いについて語りました。
ZEEKRは、ボルボやロータスなどを傘下に持つ中国・吉利汽車(ジーリー)のプレミアムEVブランドです。
フォロフライは、このジーリーグループとの連携を強化し、商用車「F11」の生産委託に加え、乗用車分野においても協業を開始することを発表しました。その第一弾が、このZEEKR 009です。
●エアサス搭載で快適性を重視
ZEEKR 009は、中国をはじめオーストリアやシンガポールなどで販売されている、大型のプレミアムEVミニバンです。バッテリー容量は140kWh、航続距離は822km(ZEEKR社テスト値)。
ボディサイズは5209mm×2024mm×1812mmで、広々とした室内空間を確保しています。6名乗りと7名乗りのモデルをラインナップし、今回展示されている車両は右ハンドル仕様の7名乗りとなっています。
小間氏は、「日本において7人乗りのEVはございません」と、国内市場における希少性を強調。ニッチな市場ではあるものの、ZEEKR 009は従来のミニバンを上回る性能を持つと説明しました。
その最大の特徴は、ショーファードリブンも想定した快適性にあります。室内はラジュアリーな設えで、2列目にはマッサージ機能付きキャプテンシートを装備。また、後席用の大型ディスプレイや各種IT連携機能も採用されています。
小間氏は、「エアサスがきちんと入っているので、後部座席でも十分な快適性を提供できる」 と述べ、上質な乗り心地をアピール。「ゆったりとした新しい豊かな時間を提供できるモデル」としての価値を訴えました。
●まずは「toB」から。タクシー業界との連携を推進
ZEEKR 009の導入は、まず法人需要、特にタクシーやハイヤーといったtoB分野から進める計画です。
乗用車の展開については、フォロフライの前身であるGLM社時代に開発の経験があるとしつつも、ステップを踏みながら進めていくといいます。その上で鍵になるのが「商用車ビジネスで培ったサポート体制」です。
車両価格は1300万円(税別、参考価格)と高額ですが、小間氏はプレミアムラグジュアリーEVとしては比較的安い価格になるのではないかと述べます。
また、「我々の得意なtoB分野をベースにして、アフターサービス網を充実させ、部品の供給や整備網の全国配備というところをきちんと実現した上で、一般のユーザーにも展開できるような形を目指す」と語りました。
タクシー用途としては150万円の補助金活用も見込まれ、すでに某タクシーブランドとの連携も進めているとのこと。
まずは法人向けでサービス体制を確立し、その基盤をもって一般(toC)向けの販売にも繋げていく考えです。
※ ※ ※
ZEEKR 009は、2026年からの国内導入(納車)が予定されており、すでに受注も何台か入っているといいます。
導入にあたって現在、フォロフライが持つ開発ノウハウを活かし、急速充電規格のチャデモ対応や、日本仕様の安全設計、さらにはIT管理システムの連携などを、ジーカーと共同開発しているとのことです。
商用EVで築いたアドバンテージを武器に、プレミアムEVミニバンという新たな市場の開拓に挑むフォロフライ。今後の動向に注目です。
Writer: くるまのニュース編集部
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