三菱が「新型デリカD:5」を世界“初”公開! 「唯一無二のSUVミニバン」が再び大進化! “ランエボ譲り”の高性能制御「S-AWC」も採用した大幅改良モデルを発表 今冬に発売へ
三菱自動車工業は「ジャパンモビリティショー2025」で、大幅改良を行った新型「デリカD:5」を世界初公開しました。今冬の発売を予定しています。
2度目の大幅改良で「上質さ」をプラス
三菱自動車工業(以下、三菱)は2025年10月29日、開幕した「ジャパンモビリティショー2025」で、大幅改良を行った新型「デリカD:5」を世界初公開しました。今冬の発売を予定しています。
どのように進化したのでしょうか。

デリカは、1968年から現在まで受け継がれている三菱の伝統的なブランドです。
「デリカスターワゴン」や「デリカスペースギア」など、ミニバンや1BOXの利便性に本格四輪駆動車「パジェロ」譲りの4WDシステムを組み合わせるモデルをメインに展開。シリーズ累計138万台以上を販売しました。
これらの後継として、2007年1月にデリカD:5が誕生しました。
両側スライドドアを装備するミドルサイズミニバンの利便性に、歴代デリカやパジェロで培った本格四輪駆動車並みの走破性能などを特徴とし、唯一無二の「オールラウンドミニバン」として、アウトドアユーザーを中心に人気を博しています。
2019年2月にはデザインの大幅変更を含む大規模マイナーチェンジが実施され、新エンジンや新開発の8速ATの搭載、先進運転支援システム「三菱 e-Assist」の採用などが図られています。
今回は登場18年を迎えて通算2回目の大幅改良が実施され、走破性能の強化やデザイン変更、先進運転支援システムの強化が図られています。
エクステリアでは、フロントグリル/バンパー、リアバンパーを立体感のあるものに変更。リアはリアゲートの「DELICA」ロゴをガーニッシュに取り込み、リアゲートパネル本体もシンプルでプレミアム感のあるデザインに変更しました。
足元の18インチホイールも新デザインのものを採用したほか、ボディカラーは「ムーンストーングレーメタリック/ブラックマイカ」の2トーンを新設定し、カラーバリエーションの拡大も図っています。
インテリアは新たに8インチ液晶のディスプレイメーターを採用。視認性や先進感を高めました。
また、インパネにはギア感とプレミアム感のある金属調アクセントを追加し、センターパネルは傷の目立たないダークグレーに変更。シートは特別仕様車「シャモニー」で採用した撥水機能付きスエード調素材と合成皮革のコンビ素材を用いています。
さたにセンターコンソールやフロアコンソール下部にUSB Type-Cを2ポート追加し、利便性の向上も図りました。
走行性能では、「ランサーエボリューション」や「アウトランダー」などにも搭載している三菱独自の四輪制御技術「S-AWC」を採用。悪路走行だけでなく、直進安定性や操縦性を大幅に高めています。
加えて、4つのドライブモード(NORMAL/ECO/GRAVEL/SNOW)を選択できる機能や、ヒルディセントコントロールを搭載し、状況に応じて最適な走行が可能になりました。
パワートレインは変更なく、2.2リッター4気筒コモンレール式クリーンディーゼルターボエンジン×8速ATの組み合わせで、最高出力107kW(148馬力)・最大トルク380Nmを発揮します。
先進運転支援システム 三菱 e-Assistは、衝突被害軽減ブレーキを改良し、人や車両の検知に加えて自転車の検知にも対応。誤発進抑制機能にはアクセルの踏み間違いに対応しています。
また、前後バンパーのソナーでおおよその障害物の距離をメーター表示する「パーキングセンサー」、画質を3倍高め、画面表示の追加や移動物検知を追加した「マルチアラウンドモニター」、「先行車発進通知」なども新たに採用しています。
大幅改良を行った新型デリカD:5の価格(消費税込)は約450万円から495万円を予定しています。なお予約受注は10月30日に開始し、今冬に発売されます。
Writer: くるまのニュース編集部
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