レクサス「LSコンセプト」世界初公開! 「6つのタイヤ」装着した斬新「超高級ミニバン」がスゴい! セダンの枠を飛び出した新たな「フラッグシップモデル」とは!
レクサスは、「ジャパンモビリティショー2025」で「LSコンセプト」を世界初公開しました。従来のLSは高級セダンとしてラインナップされていましたが、今回披露されたLSは6つのタイヤを備えた超高級ミニバンとなって登場しました。
セダンの枠を飛び出した新たな「フラッグシップモデル」とは!
レクサスは、2025年10月29日(一般公開は31日~)に開幕した「ジャパンモビリティショー2025」にて、新たな提案として「LSコンセプト」を世界初公開しました。
LSコンセプトは、これまでの「LS/ラグジュアリー・セダン」という常識を根本から見直しており、「ラグジュアリー・スペース」を意味するフラッグシップモデルとして新たに開発されました。

開発の狙いは、VIP(要人)が「これ一台ですべてを賄える」と感じられるような、送迎用の高級車(ショーファーカー)をゼロから作り直すこと。
そのために、すべてにおいて「VIP中心主義」という考え方が徹底された、超高級ミニバンに刷新されています。
例えば、クルマの設計は通常、運転席など前から順に考えますが、LSコンセプトはVIPが座る後部座席の空間設計からスタートし、単に広いだけでなく、プライバシーが守られ、緊張から解放されて心からリラックスできる「聖域(サンクチュアリ)」のような空間作りが最優先されました。
このスペースを最大限に確保するため、運転席は可能な限り前方に配置され、ペダルがフロントタイヤのすぐ横に来るほど革新的な設計を採用しています。
車内は木目パネルをふんだんに使い、ぬくもりのある空間となっています。特に、運転席周りは黒を基調として運転に集中しやすくし、VIPが乗る2列目や3列目はオフホワイトを基調とした温かみのある空間にするなど、座る場所で内装の雰囲気が分けられています。
さらに、2列目は後ろ向きに回転させて3列目と対面にすることができ、車内でミーティングを行なったり、乗員同士で会話を楽しむことも可能です。
LSコンセプトの開発でもうひとつ重視されたのが、乗り降りする際の「所作の美しさ」です。
VIPは秘書や同行者など複数名で移動することが多く、従来のセダンやミニバンでは、乗り降りの際に順番を待ったり、シートを倒したり、車内で人をまたいだりする必要があり、スマートではありませんでした。
そこでLSコンセプトは、VIPと同行者がお互いの邪魔をせず、1分1秒も無駄にすることなく同時にスムーズに乗降できることを目指したと言います。
このスムーズな乗り降りを実現するため、後部座席の乗り口を広く確保する必要があり、そのために乗り降りの邪魔になるタイヤを可能な限り小さくするという結論に至りました。
しかし、小さいタイヤ1輪では車体を支えきれないため、後輪を左右それぞれ2輪ずつ(合計4輪)、大径の前輪(左右1輪ずつ)と合わせて「計6輪」という、非常にユニークな構造を採用しています。
この小径タイヤの採用は、思わぬメリットも生みました。タイヤを収納するスペース(タイヤハウス)が小さくなったことで、荷室の床面を低くでき、結果として荷物を積むスペース(積載性)も向上。
出張や会議などで荷物が増えがちなVIPのニーズにもしっかり応え、あらゆる場面で活躍できる実用性も確保しています。
このようにLSコンセプトは、従来のセダンの枠組みを完全に超え、VIPの多様な要望に応える新しいフラッグシップモデルとして誕生しました。
Writer: くるまのニュース編集部
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