トヨタ「新カローラ」世界初公開! ワイド&ローな「スポーツカー風デザイン」採用! めちゃ未来感スゴイ「斬新セダン」は“次世代エンジン”搭載で登場か!?

「ジャパンモビリティショー2025」でトヨタは、13代目「カローラ」を示唆するコンセプトカーの実車を世界初公開しました。一体どのようなモデルなのか、話を聞きました。

トヨタ「新型カローラ」世界初公開!

 豊田章男氏は、様々なシーンで「トヨタはグローバルでフルラインナップのメーカー」と語っています。

 同氏が社長に就任してから14年、それぞれの「地域」、それぞれの「現場」で「もっといいクルマづくり」に取り組んできた結果、「商品」が大きく変わり、クラウンやカローラなどロングセラーモデルのリブランディング、スポーツモデルの復活、そして商用車も大きく変わりました。

トヨタ「新型カローラ」世界初公開!
トヨタ「新型カローラ」世界初公開!

 その根底にあるのは、「すべての人に移動の自由を」と言うゆるぎない信念です。

 そんなトヨタのフルラインアップの中で絶対的なエースは「カローラ」でしょう。

 1966年に初代が登場して以降、累計販売台数5000万台以上、世界150以上の国と地域で発売されており、名実ともにトヨタの「顔」と言える存在です。

 その一方で、失敗が許されないエースであるが故に保守的になりがちな事や、同じカローラと名乗りながら世界各地によって全く異なる別のモデルが発売されていたことなど、ベストセラーならではの問題もありました。

 そこで2019年に登場した現行モデルとなる12代目では、グローバル1スペックに戻る事を決断。

 ただし、「セダン」「ツーリング(ステーションワゴン)」「スポーツ(ハッチバック)」に加えて、クロスオーバーSUVの「カローラクロス」や、スポーツモデルの「GRカローラ」を含めた“群戦略”を採用したのです。

※ ※ ※

 そんな中、「ジャパンモビリティショー2025(以下、JMS2025)」では13代目を示唆する「カローラコンセプト」の実車が世界初公開されました。

 12代目が登場した時も、その変貌っぷりに驚きましたが、カローラコンセプトはその比ではありません。

 セダンと言うより、もはやクーペのような雰囲気のワイド&ローのプロポーション、スポーツカー並みのボンネットの低さ、短い前後オーバーハング、そして大径タイヤの採用など、「これが本当にカローラなの?」と疑ってしまうレベルです。

 インテリアは機能系をステアリング周りに集中させ、足元はスッキリのインパネ周り、段差のないフラットなフロアなど、タイヤを四隅に置いた事で余裕ある前後スペースを確保したことがポイントでしょう。

 ただ1つ気になったのは、現在主流のSUVではなくセダンボディである事です。

 この辺りを開発者に聞くと、「カローラはセダンが原点ですのでこだわりました。ただ、普通のセダンでは通用しない事は理解していますので、このような提案と言うわけです。セダンから逃げるのではなく、セダンだからこそ実現できる魅力を提案していきたいと思っています」と教えてくれました。

 せっかくなので「このデザインでツーリングをつくったら、相当カッコいいワゴンができますよね?」と聞くと、YESでもNOでもなくニコニコ微笑むだけ。

 当然、考えていないわけはないでしょう。

 パワートレイン/プラットフォームなどメカニズムに関するアナウンスは一切ありませんでした。

 素直に考えるとボンネットの低さやフロントオーバーハングの短さから「やはりBEVかな?」と思いきや、開発者は「カローラですからね……」とまたや意味深な一言。

 トヨタは次世代BEV用に最適なプラットフォームを開発しています。

 CTOの中嶋裕樹氏は「同じプラットフォームでBEV/PHEV/HEVの展開をしたい」と語っていますが、その実現させるにはよりコンパクトなエンジンが必要になります。

 それこそが現在開発している2つの新エンジンの中の「環境にいいエンジン」になります。

 このエンジンは直列4気筒1.5リッターでNA/ターボが用意されていますが、「前後上下方向共にコンパクト化、様々な電動化デバイスとセットで考えて開発」と言った特徴があります。

 2024年に行なわれたマルチパスウェイワークショップで現行プリウスに搭載し、既存のエンジンに対して非常にコンパクトである事は筆者も確認済みです。

 これらを踏まると、筆者(山本シンヤ)は次期カローラがBEV最適プラットフォーム+新エンジンの組み合わせの第1弾になると予想しています。

 そうでなければ、あのデザインは実現できません。

 そもそも、トヨタのモノづくりは「単に優れた技術を開発するだけでなく、それを効率的かつ安定的に大量生産して初めて社会に貢献できる価値になる」と言う考えがありますが、それを当てはめると「次期カローラからの採用」は説得力もあるでしょう。

 ただ、いくら良いモノができても値段が大きく上がってしまってはカローラとは言えません。

 その辺りも含めて再び聞いてみると「もちろんカローラですので“良品廉価”は最重要課題だと認識しています。皆さまが想像している価格帯でお届けできるように開発を進めていますので、ご期待ください」との事でした。

 今回のJMS2025は、そのインパクトの大きさから「センチュリー」や「レクサス」にも目が行きがちですが、このように見ていくと実は一番攻めのブランドはトヨタなのかもしれません。

【画像】超カッコイイ! これがトヨタ新型「カローラ」です!(28枚)

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