スバル新型「WRX STI」!? “2つのパワートレイン”からなる「スポーツモデル」まもなく世界初公開! “水平対向ターボ×シンメトリカルAWD”も期待!? 「パフォーマンス-E/B コンセプト」2台を大胆予測!

「ジャパンモビリティショー2025」でスバルは2台のコンセプトカーを世界初公開する予定です。「Performance-E Concept」「Performance-B Concept」は、スポーツカーEVの登場や「WRX STI」復活の可能性も示唆され、詳細はまだ明らかになっていません。自動車ライターの工藤貴宏氏が、その意図と特徴を考察してみました。

WRX STI復活の予感!?

 いよいよ開幕が迫った「ジャパンモビリティショー2025」。10月29日のプレスデー、翌30日の特別招待日を経て、31日からは一般公開が始まります。

 ジャパンモビリティショーには各自動車メーカーがブースを出展しており、もちろんスバルもそのひとつです。

 すでに「フォレスター ウィルダネスプロトタイプ」「アウトバック ウィルダネスプロトタイプ」「1983 スバル GL ファミリー ハックスター」の全3台の参考出品車両と、「トレイルシーカー プロトタイプ」の1台の日本仕様初公開車両、さらに2台の世界初公開車両の車名が明らかになっています。

 この記事で注目するのは、この世界初公開車両の2台です。現時点では車名のほか、イメージ写真と簡単な解説コメントが紹介されているのみで、詳細はまだ不明です。

 そこで今回は、どのようなモデルなのかを推察してみたいと思います。

フロントバンパー下部には「STI」らしき文字も!?
フロントバンパー下部には「STI」らしき文字も!?

 まず1台目は「Performance-E STI コンセプト(パフォーマンス-E STI コンセプト)」です。スバルはこのモデルについて次のように説明しています。

「スバルの新世代を牽引する、パフォーマンスシーンの未来を表現したバッテリーEV(BEV)ベースのコンセプトモデルです。見ているだけでワクワクするプロポーションと、高い空力性能や実用性を融合させながら、ヘリテージも想起させるデザインとしています。運転しやすいレイアウトと居心地の良い開放的な室内空間を実現し、さまざまな革新的技術を採用することで、意のままに操ることができる、感動の運転体験を提案するモデルです」

 そしてもう1台は「Performance-B STI コンセプト(パフォーマンス-B STI コンセプト)」です。スバルの説明は以下の通りです。

「スバルのパフォーマンスシーンを象徴する、内燃機関(ICE)ベースのコンセプトモデルです。性能の高さや力強さと実用性を両立させたデザインを採用しています。さらに、スバルがこれまで磨き続けてきた水平対向ターボエンジンやシンメトリカルAWDなどのアセットを柔軟にアレンジすることで、スバルらしい選択肢を広げ、より多くのお客様にクルマを操る楽しさを提案するモデルです」

 まず興味深いのは、いずれも「STI」を名に冠していることです。STIとはモータースポーツ活動やスポーツパーツの開発・販売を手がけるスバルの関連会社「スバルテクニカインターナショナル」であり、同時にスバルのスポーツブランドを意味します。

 今回の2台のコンセプトカーは、モータースポーツとの結びつきというより、スポーツブランドとしての側面が強いと考えられます。

 また、車名に「Performance(パフォーマンス)」とあることからも、環境性能より走行性能や運転の楽しさを重視したモデルであることが推察できます。

 一方で両者の違いは、片方がPerformance-Eであるのに対し、もう片方はPerformance-Bとなっている点です。

 車両説明からすると、“E”は「EV」を意味していると考えられますが、“B”の意味はまだ不明です。

 ICE(内燃機関)搭載は確かなので、水平対向エンジンの愛称「Boxer(ボクサー)」から取った可能性が高いでしょう。

 その他、かつての「GT-B」のようにビルシュタイン製サスペンションやブレンボ製ブレーキを示す可能性もゼロではありませんが、可能性は低いと考えられます。

 公開されているイメージ写真を見ると、“E”のほうは非常にスポーティなヘッドライトが特徴的です。

 コンパクトカーやSUVではなく、背の低いスポーツカーのようなデザインであることは間違いないでしょう。

「見ているだけでワクワクするプロポーション」という説明文も、そのヒントになっています。

 現状および近い将来に発売予定のスバルEVはSUVタイプばかりですが、このモデルは「スポーツカーEVも視野に入れている」という意思表示かもしれません。

 一方で“B”は、公開されている写真を見る限り現実的なスタイリングです。

 現行型「WRX」のデザインを思わせますが、大きく張り出したオーバーフェンダーは現行WRXとは異なり、非常に過激な印象です。

 筆者の予想としては、「WRX STI」を示唆するモデルではないかと考えています。

 先代WRXには高性能仕様として、マニュアルシフトとDCCD(ドライバーズ・コントロール・センターデフ)を組み合わせた「STI」モデルがありましたが、現行型では展開されていません。

 それが復活する可能性を示すのが、このPerformance-Bかもしれません。

 果たしてその答えが明らかになるのは、10月29日の正午すぎ。一体どんな姿を見せてくれるのか、今から楽しみです。

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Writer: 工藤貴宏

1976年長野県生まれ。自動車雑誌編集部や編集プロダクションを経てフリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに寄稿している。執筆で心掛けているのは「そのクルマは誰を幸せにするのか?」だ。現在の愛車はマツダ CX-60/ホンダ S660。

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