トヨタの「6速MT“高性能”セダン」に反響殺到! 「トヨタはすごい!神か!」の声も! 321馬力「超パワフルV6エンジン」×専用“強化ボディ”採用! 「マークX GRMN」の凄さとは
トヨタ「マークX」に存在した「6速MT仕様」について、SNSなどにはさまざまな反響が寄せられています。
「マークX」の「走りの6速MT仕様」に大反響
トヨタ「マークX」は、最後まで残ったミドルサイズセダンとして現在もなお根強いファンを持つモデルです。
そんなマークXに、実は「6速MT仕様」が存在しており、SNSなどでは今もさまざまなコメントが寄せられています。

ほどよく高級感があり、室内も広いために居住性もよく、存在感もあるミドルサイズセダンですが、マークXは高い動力性能から人気を維持しています。
2004年に登場した初代マークXは、1968年から続くトヨタの中核セダン「マークII」の後継としてデビューしました。
「X」の名称の通り、マークIIシリーズの系譜としては10代目に数えられますが、FRセダンとしての本質を見直し、旧態依然の古いデザインやパッケージングを完全にリフレッシュ。
従来の高い動力性能はそのままに、若々しい装いに一新させるとともに、安全性も向上させました。
2009年には2代目が登場します。この2代目では、よりスポーティなセダンへと進化し、非常にスタイリッシュでダイナミックなデザインにアップデートします。
また3.5リッターの高性能V型6気筒DOHCエンジンや6速ATを搭載し、「本格FRセダン」のキャラクターを際立たせました。
モデルライフでは2度に渡る大幅マイナーチェンジを実施し、デザイン変更や先進運転支援「トヨタセーフティセンス」の採用、レーダークルーズコントロールの装備など、先進・安全性能を向上するなどのアップデートを実施。
しかし、セダンの不調などから徐々に販売台数は低迷し、2019年12月に生産終了。マークIIから続く51年の歴史に幕を閉じました。
そんなマークXですが、2代目にはほとんどスポーツカーといえる限定車がラインナップされていたのです。
2015年6月に発売された「マークX “GRMN”」は、TOYOTA GAZOO Racingが開発した100台限定のモデルで、専用の内外装のほか、足回りの強化、徹底した軽量化などが図られました。
そして、通常モデルにはない6速MTを採用していたことも大きな特徴です。2004年以後のマークXはMT車の設定がなく、約10年ぶりの復活となっています。
このMTの搭載に合わせ、サイドブレーキは足踏み式から手引き式に変更。ペダルレイアウトも3ペダルの操作がしやすいように変更。
321馬力を誇るV型6気筒自然吸気エンジン「2GR-FSE」と、優れたハンドリングを楽しめるセッティングとなっていたのでした。
このほか、専用サスペンションやボディ剛性の強化、専用トルセンLSDの採用、CFRPルーフの装備、アグレッシブな前後エアロパーツを装備し、体幹の強化と軽量化を図っています。内装もウルトラスエードや専用メーター、専用シートを備え、特別なものとしました。
当時の価格(消費税込、以下同)は540万円。ベースとなった「350S」よりも170万円のアップとなっていましたが、もはやバーゲンプライスと呼べそうなクオリティでした。
そして2019年、2度目のマイナーチェンジを受けたマークXをベースとし、“GRMN”が復活。「FRセダンのマニュアル車」を求める声が非常に高かったことで、さらなるチューニングを図るとともに、販売台数も350台へと増やしています。
パワートレインは、エンジンの出力特性を専用チューニングで変更し、MTとの相性をさらに高めました。リアデフのギア比も変更し、操作系のチューニングも実施し、扱いやすさを向上。
ボディ剛性を高めるため、トヨタの元町工場にいちど送り、252点ものスポット溶接を追加するという異例のボディチューニングも施されています。
このほか、専用4本出しマフラーや19インチのBBS製鍛造アルミホイール、専用のカーボン&ピアノブラックの加飾パネルを装備し、特別感と走る喜びを表現しています。
当時の価格は513万円。ベースの「350RDS」よりも130万円ほどのアップにとどまり、すぐに完売しました。
さて、そんなマークX “GRMN”ですが、終売から年数が経過した今もなお、セダンマニアを中心にSNSなどでは伝説的存在となっています。
「これ当時欲しかったんだよ!」「マークXにMTとか神か」「メーカー純正でこんなのやってのけるトヨタはすごい」など、高出力のFRセダンにMTを搭載したという際立ったキャラクターを評価する人は少なくないようです。
しかし、終売直後からプレミア価格が付いており、大手中古車サイトではおよそ600万円から700万円程度で販売。「今思うと安いけど中古で半端ない価格よ」「クッソプレミアついてるGRMN」など、幻のモデルと化している現状もあります。
ちなみに、日本のモータースポーツの“聖地”としても名高い国際サーキット 富士スピードウェイ(静岡県小山町)にある実践型の安全運転講習施設「トヨタ交通安全センター モビリタ」では、試験車両として不定期で2019年モデルのマークX “GRMN”を貸し出しています。
運が良ければマークX “GRMN”を使い、低ミュー路での横滑り体験や、運転技能の向上、安全講習を受けることができるかもしれません。
Writer: くるまのニュース編集部
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