マツダ新型「マツダ3」登場へ!? 超美麗ボディの「新ハッチバック」公開! 「市販車に結び付かないコンセプトカーはモーターショーに並べない」マツダの「ビジョンモデル」どんなクルマ?
2025年10月31日(金)から一般公開が始まる「JAPAN MOBILITY SHOW 2025(ジャパンモビリティショー2025)」。マツダはこの中で新たな「ビジョンモデル」を展示するといいますが何を示すものなのでしょうか。
新型マツダ3なの?
2025年10月31日(金)から一般公開が始まる「JAPAN MOBILITY SHOW 2025(ジャパンモビリティショー2025)」。このイベントは、かつては「東京モーターショー」として行われていたもの。
2年前から名称を変えて再スタートしているわけですが、一般公開まで2週間を切ったこともあり出展者である各自動車メーカーは展示車両の一部を公表し始めています。

そんななか、マツダは次期「CX-5」の欧州仕様車を展示することを発表。すでに欧州などでは写真の公開に加えて販売店関係者やメディア関係者には実車をお披露目していますが、マツダによるとジャパンモビリティショーでの展示が「世界で初めて一般のお客さま向けの展示」となるそうです。
CX-5は日本でも人気モデルだけに、新型に興味津々の人も多いのではないでしょうか。
しかし、マツダブースにおける注目モデルはそれだけではありません。「走る歓びは、地球を笑顔にする」というマツダブースのテーマを具現化した「ビジョンモデル」を世界初公開するそうです。
それは具体的にはどんなクルマなのか。筆者がまず思い浮かべたのは、「ICONIC SP」の進化バージョンでした。2年前のジャパンモビリティショーにおいてマツダはICONIC SPと呼ぶスポーツカーのコンセプトモデルを展示。ロータリーエンジンを搭載したハイブリッドカーで、同ショー出展時は2ローターのロータリーエンジンを発電機として使い電気モーターで駆動するプラグインハイブリッドカーと思われていました(マツダもそう説明していた)。
しかし、その後の技術説明イベントなどではエンジンとタイヤを機械的に繋げてローターリーの回転を駆動力として使うことも示唆。ますます期待は高まるばかりで、筆者はその後も担当者からは「法規を満たすことを前提にしたデザイン」であること、マツダの役員からは「ぜひ市販につなげたい」という熱い想いを直接聞いています。となれば今回は「より市販に近づいたICONIQ SP」の展示かと思ったのですが、どうやらそうではなさそう(残念!)。
現時点でマツダからは「ビジョンモデル」に関して詳細な説明はありません。しかし、イメージ写真が1枚だけ公開されており、これが現時点でのヒントのすべてです。
その写真をみると、展示車両は特徴的なCピラーを持つSUVもしくはハッチバックであると推測できます。すなわち、残念ながらICONIC SPのようなスポーツカーではないということです。本当に残念ですが。
では、このクルマは何なのか。そのまえにお伝えしたいことがあります。それは筆者が以前、マツダのキーパーソンから聞いたこんな言葉。「マツダは市販車に結び付かないコンセプトカーはモーターショーに並べません」というものです。
そう言うと「過去にはモーターショーのコンセプトカーを展示したけど市販車にはならなかったじゃないか」という指摘を受けそうですが、「その時点では市販計画があったけど何らかの事情でプロジェクトが中止になった」ということなのです。
RX-VISIONも公開された2015年時点では市販化プランが検討されていたし、2017年の「VISION COUPE」も世界的なセダン不況とならなければ“新型マツダ6”にそのデザインテイストが生かされるはずでした。
そういう視点で見ると、2025年のモビリティショーに出展される「ビジョンモデル」は、そのCピラーの類似性から“次期「マツダ3」を示唆するモデル”と考えるのが自然でしょう。
公開されたイメージ写真から推測するとまだ市販モデルからは遠い姿と思われますが、その雰囲気は次期マツダ3にいかされることとなるでしょう。
とはいえ、これは現時点での筆者の予想に過ぎません。モビリティショー会場で実車をみると、さらに多くのことがわかるでしょう。楽しみですね。
Writer: 工藤貴宏
1976年長野県生まれ。自動車雑誌編集部や編集プロダクションを経てフリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに寄稿している。執筆で心掛けているのは「そのクルマは誰を幸せにするのか?」だ。現在の愛車はマツダ CX-60/ホンダ S660。





























































