金沢〜能登半島の“まっすぐ直通道路”に「新バイパス」開通! 「フル4車線化」で七尾までが快適に! 国道159号「羽咋道路」11月に暫定開通 現道と接続する県道も延伸
金沢河川国道事務所は、国道159号の「羽咋道路」が2025年11月1日に開通すると発表しました。
能登がもっと近くに
国土交通省 金沢河川国道事務所は2025年9月24日、整備を進めている国道159号羽咋道路のうち、3.3kmの延長区間が11月1日に開通すると発表しました。
一体どのような道路で、開通したらどう便利になるのでしょうか。

国道159号は石川県七尾市と金沢市を結ぶ延長約70km弱の一般国道です。
金沢からはかほくや羽咋を通って七尾に至り、能登までをほぼストレートに結ぶ主要ルートとなっています。
このうち開通が決まった羽咋道路は、クルマで走行できる砂浜として知られる「千里浜なぎさドライブウェイ」がある羽咋市内で工事が進められている6.7kmのバイパス区間です。
開通が決まったのは四柳町から志々見町までの3.3kmで、全体のおよそ半分に相当。車線数は4車線となる予定ですが、まずは暫定2車線での運用となります。
国道159号は能登南部の沿線周辺地域における通勤・通学、物流などを支える重要な幹線道路としての役割を担っています。
しかし、現道は線形がよく走りやすいものの、道路幅が狭く、さらに信号も少ないことで交通事故が多発していました。
また、冬季の降雪時は歩行者の通行に大きな支障が出るなどの問題点を抱えていました。
広くて走りやすい羽咋道路が開通すれば、金沢〜能登の中距離輸送などはバイパスに転換され、交通量が分散が見込まれ、事故の減少や物流の効率化、歩行者の安全性の向上に期待できるといいます。
さらに、国道159号の現道は第一次緊急輸送道路に指定されているにも関わらず、一部が土砂災害警戒区域を通っています。
その迂回路となる県道2号線も同様に土砂災害警戒区域を通っており、大雨災害などで分断されるおそれがありました。
羽咋道路はこうした指定区域を避けるルートが取られており、開通によって既存・新ルートの「複線」化されることで、災害に強い緊急輸送道路ネットワークを確保する狙いもあるといいます。
なお、国道159号の現道と羽咋道路をつなぐ、県道232号「若部千里浜インター線」も延伸して同時に開通します。
県道232号線は羽咋市役所の北側を通って西に進み、159号に接続。途中の志々見地区から新ルートが分岐して、2路線と接続します。
今後は羽咋道路の残り3.4kmにおよぶ、志々見町から宝達志水町 二口までの区間で工事を計画しており、完成すれば総延長6.7kmのバイパス区間となります。
Writer: 春山優花里
フリーランスの編集記者。WEB媒体を中心に15年以上メディア業界で働くなんでも屋。幼少期に叔父の書斎で見た膨大なミニカーコレクションに圧倒され、クルマやバイクに興味を持つ。漫画やアニメ、ゲームが好き。





























