スバル新型「ソルテラ 日本仕様」公開! 「出力50%アップ」&航続距離は“2割増し”に! 内外装から“中身まで大幅進化”! 「想定外な運転の楽しさ」を得たマイナーチェンジモデルの実力とは?
2025年4月にスバルはマイナーチェンジを施した新型「ソルテラ」の世界初公開しました。後日国内で行われた試乗会では新型ソルテラの日本仕様がお披露目され、自動車ライターの工藤貴宏氏(筆者)が試乗しました。
マイナーチェンジで大幅進化!何が変わった?
新型「ソルテラ」の性能アップが、とにかくすごい。EV(電気自動車)で誰もが気にする“一充電あたりの航続可能距離“は、従来型では487km(20インチタイヤを履くAWDモデル)〜567km(18インチタイヤのFFモデル)でした。
それに対して新型では、同じ条件で622km~746kmと約2割もアップ。これは驚きです。
さらに、外出先で重要となる急速充電のスピードも向上しました。温度コントロールまで含めた制御の進化に加え、急速充電の受け入れ上限が全仕様で150kWに引き上げられたことで、スバルによれば「ライバル勢と比べてもトップクラスの充電時間」なのだとか。
そして加速性能を左右するシステム出力も大幅アップ。従来型はFFモデルが最高出力204ps、AWDモデルがフロント109ps+リア109psの合計218psでしたが、新型では「FFモデルが224ps、AWDモデルはフロント224ps+リア118psの合計343psに。
AWDモデルは、なんと従来比で50%以上もパワーアップです。これはもう驚かずにはいられません。

大規模マイナーチェンジ後の新型ソルテラは、EVの肝である走行系のメカニズムが今回の改良で“ほぼ総入れ替え”となりました。
モーターとトランスアクスル、インバーターを一体化した「eアクスル」も、バッテリーも新設計。
EVの進化スピードは著しく、少しでも改良を怠ればライバルにすぐ置いていかれてしまう。
だからこそソルテラも、陳腐化を防ぐためにこのタイミングで大きく進化したわけです。
しかし今回のマイナーチェンジは、そのレベルを超えていました。
開発を統括したPGM(プロジェクト・ゼネラル・マネージャー)の井上正彦氏によると、「部品の8〜9割を刷新。フロアやプラットフォームにも手を加えている」とのこと。
顔つきは従来モデルをリファインした程度に見えますが、実は中身はまるで別物なんです。
ではなぜ、ここまで大がかりな変更になったのか。それは広範囲にわたる設計変更を実施した結果にほかなりません。
まず、EVの要であるeアクスルとバッテリーを刷新したことで、それらを収める車体構造を変更。フロアやプラットフォームにも改良が加えられました。
さらに軽量化のため、車体へのハイテン材(高張力鋼材)の使用を拡大。くわえて、ガラスルーフ中央の柱を廃止したことで新たな設計対応が必要になり、それに伴う衝突安全性能の見直しも行われています。
ダッシュボードのデザインも一新。まさに“中身まで刷新されたソルテラ”です。

























































































