日産「”8人乗り”SUV」実車公開へ! カクカクデザイン採用の”400馬力超え”「高性能モデル」! 日本導入への期待も高まる「パトロール」JMS2025に登場
2025年10月末から開催予定の「JAPAN MOBILITY SHOW 2025」の出展概要を発表しました。次期型「エルグランド」の世界初公開など注目モデルが並ぶ中、特に目を引くのが、日本市場では「サファリ」の名で親しまれた「パトロール」の展示です。海外市場で日産のタフネスとフラッグシップを体現し続けるこの大型SUVが、なぜ今日本のショーに姿を見せるのか。70年以上にわたるパトロールの歴史的な背景と、最新モデルの持つ圧倒的な革新性を解説します。
日産ブースの注目株! グローバルモデル「パトロール」の存在感
日産自動車は2025年10月9日、JAPAN MOBILITY SHOW 2025(JMS2025、一般公開日:2025年10月31日~11月9日)において、経営計画「Re:Nissan」に基づいた日本向けモデルに加え、戦略的パートナーと開発した地域ニーズに応えるモデルなど、幅広いラインアップを展示することを明らかにしました。
10月29日のプレスデーに世界初公開となる新型「エルグランド」を筆頭に、軽自動車の「ルークス」から、電動化を体現する「アリア」「リーフ」など、合計10台の出展が予定されています。
その中で、大型SUVの現行型「パトロール」がリストアップされていることは、日本のファンにとって大きなサプライズです。

パトロールは、1951年の初代誕生以来、一貫してラダーフレームを採用し、警察車両や軍用車両にも用いられてきた、日産が誇る本格四輪駆動車(4WD)のシンボルです。特に中東地域では「砂漠の王様」として絶大な信頼と人気を誇っており、その存在感は、日産のグローバルモデルの中でも特別な位置づけにあります。
●70年超の歴史に裏打ちされたタフネスの象徴
パトロールのDNAは70年以上にわたって脈々と受け継がれています。日本では、3代目から2007年に販売終了となる5代目まで日産「サファリ」の名で販売されました。
長きにわたり過酷な環境での使用を想定して開発されてきたため、その設計思想の根底にあるのは「unbreakable(壊れることのない頑丈さ)」です。
今回展示される最新の第7世代モデルは、2024年9月中東で発表されました。その伝統を継承しつつも、未来志向の革新性を体現しています。
パワートレインは、従来のV8エンジンから、大幅に出力とトルクを向上させた新開発の3.5リッターV6ツインターボエンジンに刷新されました。これにより、最高出力は425馬力、最大トルクは700Nmという強力なパフォーマンスを発揮しながら、同時に燃費効率も大きく改善しています。
この強力な駆動力を、スムーズな変速を可能にする9速オートマチックトランスミッションと、路面状況に応じて車高を調整できる「アダプティブ エアサスペンションシステム」がしっかりと支え、オンロードでの快適性とオフロードでの卓越した走破性を両立させています。
ボディサイズは、全長5350mm×全幅2030mm×全高1945mmとなっています。
●上質さと先進性を追求したデジタルコックピット
新型パトロールの真価は、そのタフな外観やパワートレインだけに留まりません。キャビンは、上質な素材と最先端のテクノロジーが融合したプレミアムな空間へと進化しています。
特に注目すべきは、インフォテインメントシステムです。2枚の14.3インチ大型ディスプレイが配置され、Google機能を内蔵した「日産コネクト2.0」を採用。ナビゲーションやエンターテインメントがシームレスに統合され、ユーザーのデジタルデバイスとの連携もスムーズに行えます。
さらに、運転支援技術では、拡張現実を活用した「I2V(Invisible-to-Visible)」技術を導入。オフロードや狭い場所での運転をアシストする「インビジブル フードビュー」など、安全性を高める革新的な機能が盛り込まれています。
快適装備においても、赤外線センサーで乗員の体温を検知して空調を自動調整する「バイオメトリック クーリング」や、運転支援システム「プロパイロット」など、フラッグシップにふさわしい最上級の装備が惜しみなく投入されています。
これらの先進技術が、パトロールを単なるタフな4WD車から、極上のドライビング体験を提供するラグジュアリーSUVへと押し上げています。
●JMS出展が意味するもの、日本市場への新たな提案か
JMS2025でのパトロール展示は、そのモデルが持つグローバルでの重要性を改めて示すものです。日産は、国内向けモデルだけでなく、中国市場向けEV「N7」や欧州市場向けEV新型「マイクラ」など、地域特有のニーズに応えるモデルを戦略的パートナーと共に開発しており、今回その成果を披露します。
そのラインアップの中で、世界に誇る本格派SUVであるパトロールが展示されることは、日本の来場者に対して日産の技術力と、グローバルでのタフネスの象徴を体感してもらう狙いがあると考えられます。
日本国内では、高級ラージSUV市場においてライバル車(トヨタ「ランドクルーザー300」やレクサス「LX」など)の存在感が大きいですが、パトロールの持つ「本物のタフネス」と「最新のデジタル技術」の融合は、新たな選択肢として大きな魅力を放つはずです。
今回のJMS出展は、日産が日本市場へ向けて、フラッグシップSUVとしてのパトロールの価値を提案する、重要な一歩となるかもしれません。
Writer: くるまのニュース編集部
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