「8ナンバー」は車税安い? かつては節税のため不正も横行 今もメリットはある?
8ナンバー化、結局メリットあるの?
あるキャンピングカーメーカーの担当者によると、「いまは一般的な乗用車や貨物車を8ナンバーにするメリットはそれほどありません。お客様も、ナンバーにこだわる方はそう多くないでしょう」とのこと。日本RV協会も、「8ナンバーとそれ以外のナンバーとの差は縮まっており、節税対策などにはならないでしょう。本格的な架装をしたければ8ナンバーということになりますが、室内高を大きくする必要などもあります」と話します。
日本RV協会によると、8ナンバー化することで内装面の自由度が高まるというメリットがあるそうです。たどえば、進行方向に対して平行に配置される「横向きシート」は2017年7月以降、8ナンバー車を除いて禁止されました。これに際しては日本RV協会も要望し、安全性を担保できる8ナンバー車については除外されたのだといいます。
このようなキャンピングカーとしての自由度からか、日本RV協会によると「8ナンバー登録車は一時期減少しましたが、近年また増えています」といいます。
わが国における特種車の保有台数(大型特殊車含む)は、2002(平成14)年の約175万4000台をピークに減少にしていったのが、2011(平成23)年から増加に転じ、2018年3月末現在で約173万7000台となっています。
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