「8ナンバー」は車税安い? かつては節税のため不正も横行 今もメリットはある?

自動車税は確かに安い「8ナンバー」

 日本RV協会によると、一般的な貨物車や乗用車を8ナンバー登録するか否かということに直面するのは、たとえばバンやミニバン、ワゴンなどをベースにしたキャンピングカー「バンコンバージョン」(通称バンコン)、あるいは軽貨物車や軽乗用車をベースにした「軽キャンピングカー」(通称軽キャンパー)の購入時などがあるとのこと。ちなみに、「バンコン」の場合は主にはトヨタ「ハイエース」や日産「キャラバン」、軽キャンパーは軽バンなどが該当するそうです。

「これらは、架装の具合で8ナンバーにもできますし、たとえばキャンピングカーというより車中泊用の簡易なものにしたいという方は、そのまま1、3、4、5ナンバー車で登録することもあります」(日本RV協会)

 維持費の面では、車検期間以外に次のような違いがあります。たとえば自動車税では、自家用乗用車(3ナンバーおよび5ナンバー車)における総排気量1L以下~3L以下の税額幅が2万9500円~5万1000円なのに対し、8ナンバー登録されたキャンピングカーにおける同排気量の税額幅は、2万3600円~4万800円となっています(それぞれ1年あたりの標準税額)。

 貨物用の1ナンバー車および4ナンバー車は最大積載量が考慮されるので、自動車税を一概に比較できませんが、キャンピングカーよりももっと安くなる傾向です。ただし車検期間は前述のとおり基本的に1年ごとになります。点検整備にかかる費用については、装備が複雑な8ナンバー車は乗用車と比べると割高になる傾向があるようです。

トラックをベースに架装したキャンピングカー、いわゆるキャブコンの例。一般的に8ナンバーで登録される(画像:photolibrary)

 そもそも、8ナンバーのキャンピングカーには構造要件として、たとえば「乗車定員の3分の1以上の大人用就寝設備」や、「10L以上の水を貯蔵できるタンクおよび洗面台」などの設備を有することが定められており、これらの工事費も考慮に入れなければなりません。

8ナンバー登録のパンダパトカーや3ナンバーの覆面パトカー【画像8枚】

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