【ヤマハ発動機】AIで成長するバイク!? 未来の3輪EVも!JMS2025で世界初公開モデル6連発
ヤマハ発動機は「ジャパンモビリティショー2025」で「感じて動きだす」をテーマに、世界初公開6機種を含む16モデルを展示します。AIで成長するバイクや新感覚の3輪EVなど、人と機械が共鳴する未来を提案。音楽のヤマハと連携した初音ミクの演出も見どころです。
「感じて動きだす」をテーマに、ワールドプレミア6機種を含む16モデルを出展
ヤマハ発動機は「ジャパンモビリティショー2025」の出展概要を発表しました。
「感じて動きだす」をテーマに、世界初公開となる6機種を含む合計16モデルを展示します。
AIが自ら学習・成長するバイクや、新感覚の3輪EVなど、人と機械の新たな関係を提案する未来のモビリティが登場。音楽のヤマハ株式会社とも連携し、初音ミクを起用したユニークな演出で来場者を迎えます。

■「感じて動きだす」をテーマに、人と機械の未来を提示
2025年10月29日から東京ビッグサイトで開催される「ジャパンモビリティショー2025」。
多くのモビリティ企業が未来へのビジョンを示す中、ヤマハ発動機は「感じて動きだす」というユニークなテーマを掲げたブースを出展します。
今回の出展コンセプトは「人と機械による乗り物の未来を感じる」こと。単なる移動の道具としてではなく、人の感性に寄り添い、共に成長していくパートナーとしてのモビリティの姿を具現化するとしています。
ブースでは、世界で初めて披露されるワールドプレミア6機種をはじめ、研究開発中のプロトタイプモデルや電動バイク、eBike(電動アシスト自転車)、さらには電動車椅子のコンセプトモデルまで、合計16もの多彩なモデルが並びます。
また、今回はヤマハグループの総合力を活かした演出も大きな見どころです。
ヤマハ株式会社の協力のもと、ボーカロイドの「初音ミク」がブースの魅力を伝えるエバンジェリスト(伝道者)として登場。さらに、同社の立体音響技術を駆使したダイナミックなステージ演出や電子楽器の展示・演奏も行われ、五感で未来を感じられる空間が創り出されます。

■世界が注目! AI搭載バイクや3輪EVなど革新的なコンセプトモデル
今回のヤマハブースで最も注目されるのが、世界初公開となる6つのコンセプトモデルです。その中でも特に、人と機械の関係性を問い直す革新的なモデルが来場者の目を引くことでしょう。
・MOTOROiD:Λ(モトロイド ラムダ)
2017年から続く概念検証プロジェクト「MOTOROiD」の最新モデルです。AI技術、特に強化学習を用いて仮想環境で学び、現実世界での動作に反映させる「Sim2Real技術」を実装。これにより、モビリティが自らの意思でバランスを保ち、自立することが可能です。まるで生き物のように、オーナーと共に成長していく新たなパートナーシップを提案する実験機となっています。
・TRICERA proto(トライセラ プロト)
新たな運転の喜びを追求した、3輪パッケージのフルオープンEVです。このモデルの最大の特徴は、前後輪操舵が可能な3輪手動操舵(3WS)を採用している点。これにより、これまでにない刺激的な旋回性能と、意のままに操る楽しさを両立させ、異次元の人機一体感を実現します。走行音を調律するサウンドデバイスも搭載し、ドライバーの高揚感を増幅させます。
・PROTO BEV(プロト バッテリー イーブイ)
「大型バッテリーEVならではのFUN」を追求したスーパースポーツEVの実走プロトタイプです。内燃機関モデルで培われた操縦安定性に、EV特有のリニアな加速性能を融合。軽量かつコンパクトな車体で、新感覚の乗り味と扱いやすさを両立させています。
・H2 Buddy Porter Concept(エイチツー バディ ポーター コンセプト)
カーボンニュートラル社会の実現に向けた選択肢の一つとして、トヨタ自動車と共同開発中の水素エンジン搭載二輪車のコンセプトモデルです。トヨタが新開発した小型の高圧水素タンクを搭載し、航続距離は実測で100km以上を達成。公道走行に必要な技術要件も織り込まれており、社会実装への期待が高まります。
・Y-00B:Base / Bricolage(ワイ ゼロゼロビー ベース / ブリコラージュ)
オーナーの個性を自由に表現できる、新しいスタイルのeBikeコンセプトモデルです。ミニマルなフレームに小型のバッテリーとドライブユニットを搭載し、高いカスタマイズ性を確保。ライフスタイルに合わせて共に成長する”愛車”を提案します。「Bricolage」は、ヤマハ発動機の第一号製品「YA-1」へのオマージュとして、クラシックな美意識と現代技術を融合させたカスタマイズモデルです。

■二輪だけではない、広がり続けるヤマハのモビリティ技術
ヤマハの挑戦は、モーターサイクルの領域にとどまりません。ブースでは、より良い社会の実現に貢献する多様なモビリティソリューションも展示されます。
自動車メーカーへの供給を目指して開発中の電動駆動ユニット「e-Axle」は、モーター、インバーター、ギアボックスを一体化した3in1構造で、高出力・軽量・コンパクトを実現。様々なタイプのEVに適用可能な高い汎用性を誇ります。
また、ハイブリッドモデルの「PROTO HEV」や、プラグインハイブリッドの「PROTO PHEV」も出展。静粛性と力強さを両立したり、走行シーンに応じてEV走行とエンジン走行を切り替えたりと、内燃機関の魅力と電動技術を融合させ、大型モーターサイクルの楽しみ方を未来へとつなげる提案がなされています。
さらに、移動の自由をすべての人に提供するための電動車椅子コンセプトも注目です。オフロードタイヤを装着し、不整地でも快適な移動を可能にする3輪モデル「NACTUS VS TRE-X」。旅先に応じて外観や機能をカスタマイズできる「旅する車椅子」の「ONE-MAX Urban / Historical」など、デザイン性と実用性を兼ね備えたモデルが、パーソナルモビリティの新たな可能性を示しています。

■五感で体感する、人と機械が共鳴する未来
今回のジャパンモビリティショー2025におけるヤマハ発動機の出展は、単なる新製品の展示会ではありません。AIや電動化、水素エンジンといった最先端技術を通じて、機械が人の感性に寄り添い、時には人を励まし、共に成長するパートナーとなり得る未来を力強く示唆しています。
音楽や音響技術との融合による空間演出は、まさに「感動創造企業」をスローガンに掲げるヤマハならではのアプローチです。見て、触れて、そして音や雰囲気を感じることで、来場者はヤマハが描くモビリティの未来を五感で体験することができるでしょう。
Writer: くるまのニュース編集部
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