スズキ「最大級ボディ」! 3列・7人乗りの「スライドドア」モデルが一部改良! 全長4.7m級「ちょうどイイサイズ」の新「ランディ」どこが変わった?
2025年9月3日、トヨタ「ノア」の一部改良にあわせ、OEMモデルのスズキ「ランディ」も改良が実施されました。装備の標準化やカラーの変更がおこなわれ、安全性と快適性の両面で内容が見直されています。
安全性と快適性が見直された「スズキのミニバン」とは
2025年9月3日に実施されたトヨタのミドルクラスミニバン「ノア」の一部改良にあわせ、OEMモデルのスズキ「ランディ」も改良されました。
どのような進化を遂げたのでしょうか。

ランディは、2007年に登場したミドルクラスの3列シートミニバンです。
初代から3代目までは、日産「セレナ」をベースとしたOEM車でしたが、2022年7月に発売された4代目からはノアをベースとするモデルになりました。
そして、現行ランディはガソリン仕様の「G」と、ハイブリッド仕様の「Gハイブリッド」という2グレードを展開しています。
これは、ノアの標準ボディ最上級グレードであるGに相当する仕様ですが、装備面では一部に差があります。
駆動方式は、ガソリン・ハイブリッドともに2WDと4WDを選択可能で、ガソリン車は8人乗り、ハイブリッド車は7人乗りと定員が分かれている点も特徴です。
ボディサイズは、全長4695mm×全幅1730mm×全高1845mm。ノアと同様の骨格を持っています。
さらに、エクステリアにはフロントやリアにスズキの「S」エンブレムが備わり、グリルのメッキ配置も異なるなど、細部でノアとの差別化が図られています。
また「ハンズフリーデュアルパワースライドドア」「左右独立オートエアコン」「前席シートヒーター」など、ノアではオプションとなる装備が標準化されている一方で、オーディオレス仕様が標準となることで価格調整がおこなわれています。
パワートレインは、ガソリンモデルが最高出力170馬力・最大トルク202Nmの2リッター直列4気筒エンジン。
そして、ハイブリッドモデルには1.8リッターエンジンとモーターを組み合わせるシステムが採用されています。
カタログ燃費(WLTCモード燃費)は、ガソリン車で15.1km/L(2WD)から14.3km/L(4WD)、ハイブリッド車は23.2km/L(2WD)~22.0km/L(4WD)の燃費性能を備えています。
なお、安全装備としては衝突被害軽減ブレーキを含む予防安全パッケージを備えており、ミニバンとして必要な先進装備を一通り網羅しています。
ではランディは今回の改良により、どのような点が変わったのでしょうか。
まず安全装備がさらに強化されました。
具体的には、隣接車線の後続車両を検知して警告する「ブラインドスポットモニター」が標準装備となりました。
加えて後方から接近する車両を検知してドアの開閉を制御する「安心降車アシスト」も追加されています。
さらに、これまで前後静止物のみが対象だった「パーキングサポートブレーキ」が周囲静止物にまで対象を拡大。後退時には、左右後方から接近する車両を検知して自動ブレーキを作動させる機能も新たに加わっています。
さらに、新型ランディはデザイン面も改良されています。
たとえば、エクステリアでは、従来の「ホワイトパールクリスタルシャイン」が「プラチナホワイトパールマイカ」へ変更されるなど、ボディカラーが刷新されました。
くわえて、「スティールブロンズメタリック」が廃止され「メタルストリームメタリック」に、「スパークリングブラックパールクリスタルシャイン」は「アティチュードブラックマイカ」へと置き換えられています。
また、インテリアもシート表皮がブラックからグレーに変更され、落ち着いた雰囲気にアップデート。さらに、装備面では従来どおり快適パッケージが標準設定されています。
なお、ランディの価格(消費税込み)はガソリン仕様「G」が323万1800円から、ハイブリッド仕様「Gハイブリッド」が357万6100円からとなっています。
ノアの同等グレードより3万から5万円ほど高額ですが、快適装備が標準化されている点を考えると納得感のある設定といえるでしょう。
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ノアは今回の改良で従来存在したGグレードやZグレードを廃止し、標準ボディはベースグレードの「X」のみとなりました。
これにより、Gグレード相当を残すランディとの差別化はむしろ強まったかたちになっています。
なお新型ランディは、2025年9月以降順次出荷が開始される予定です。
Writer: Peacock Blue K.K.
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