マツダ「ロードスター」登場から10年経ってもなぜ愛され続けるのか? 「手放す気はない!」オーナーが語る色褪せない魅力とは!
世界的にも人気の高いマツダ「ロードスター」ですが、現行の4代目もデビューから10年が経過しました。ロングセラーとなった同車ですが、一体どのような魅力があるのでしょうか。
「ロードスター」なぜ人気?
「ライトウェイトスポーツ」というコンセプトで世代を重ねてきたマツダ「ロードスター」。
現行型(4代目・ND型)は2015年に登場し、10年目を迎えるロングセラーですが、いまでも高い注目度を誇っています。
ロードスターにはどのような魅力があるのでしょうか。

初代モデル(NA型)は、軽量コンパクトなボディによる「人馬一体」感をアイデンティティとし、1989年に誕生。
1998年に登場した2代目(NB型)は初代で特徴的だったリトラクタブルヘッドライトを廃止して固定式を採用するなど、時代にマッチした改良を積み上げ、キープコンセプトながら走りをさらに追求していました。
そして2005年に登場した3代目(NC型)は、安全性と走行性能向上を果たすべく3ナンバーボディを採用。排気量は2リッターに引き上げられ、パワーとトルクもかなり増やし、スポーツ感をさらにアップさせています。
そして、2015年に登場した現行(4代目・ND型)は、全体のシルエットは紛れもなくロードスターですが、「SKYACTIVテクノロジー」と「魂動デザイン」を融合。顔つきはシャープになり、時代が求める安全装備や快適装備も充実させました。
全長3915mm×全幅1735mm×全高1235mmと3ナンバーではあるもののコンパクトなボディに1.5リッターエンジンを搭載。車重は約1トンと軽量を実現し、初代が目指したライトウェイトスポーツへの回帰を果たしたようです。
オーナーからの評判も上々で、「遠くからでもロードスターと分かる、抑揚の効いたデザイン」や「歴代ロードスターで一番好き」という意見も多く見受けられます。
現行型に進化して、排気量ダウンが2リッターから1.5リッターへと小さくなったことは懸念されましたが、ドライバーの腕次第で上手く走らせることができる点が魅力となっており、NA(自然吸気)エンジンならではの扱いやすさも好評となっています。
また、電動式ルーフトップを採用する「RF」と違い、ソフトトップのロードスターの幌は手動式で開閉しやすいと評価する声もありました。
実際にロードスターのオーナー M氏に話を聞いたところ、純正ナビの使い勝手やシートの座り心地など、いくつか弱点はあるものの、「走る楽しさは何年経っても色褪せない」とのこと。しばらく手放す気はまったくないと言い、かなりほれ込んでいるそうです。
M氏いわく、快適で実用性の高いクルマが数多くある現在、あえてロードスターを選んでいるのであり、実用性や高級感など、他車と比較をする必要がないと話してくれました。
所有するだけで喜びをもたらし、ステアリングを握るたびに笑顔になれる、そして、自分でコントロールできる範疇でスポーツ感を楽しめる人馬一体感が、ロードスターの魅力と言えそうです。
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ロードスターの真価は、「2シーターオープン」という趣味性の高いモデルでありながら、多くの人々に愛され、日本の自動車文化として深く根付いたことにあるでしょう。
可能であれば、そんなロードスターを一度は体験してみてはいかがでしょうか。
Writer: くるまのニュースライター 金田ケイスケ
2000年代から新車専門誌・輸入車専門誌編集部を経て独立。専門誌のみならずファッション誌や一般誌、WEB媒体にも寄稿。
中古車専門誌時代の人脈から、車両ごとの人気動向やメンテナンス情報まで幅広く網羅。また現在ではクルマに限らずバイクやエンタメまで幅広いジャンルで活躍中。


























































