トヨタ「“斬新”ランドクルーザー」がスゴかった! シリーズ初の“ラダーフレーム非採用”!? 高性能ユニット×上質デザインの「Se」未来感ある本格四駆とは!
トヨタは2023年の「ジャパンモビリティショー」で「ランドクルーザーSe」というコンセプトカーを初公開しました。その名の通り、「ランドクルーザーシリーズ」ですが、画期的なモデルとして登場しました。
シリーズ初の“ラダーフレーム非採用”!?
トヨタの本格四駆として長い歴史を持つと同時に、世界で絶大な人気を誇るのが「ランドクルーザー(ランクル)」です。
2022年に「ランドクルーザー300」、2023年に「ランドクルーザー250」「ランドクルーザー70」が続けて登場し、いずれも多くのユーザーから支持されています。

そんなランクルですが、2023年に開催された「ジャパンモビリティショー」で新たなコンセプトカーが公開されました。
「ランドクルーザー Se(以下、Se)」というモデルですが、どのような特徴があるのでしょうか。
Seは、ランクルシリーズの近未来を予感させるコンセプトカーとなっており、車名の「Se」はスポーツエレクトリックの略。シリーズ初のBEV(電気自動車)であることが最大のトピックです。
ランクルシリーズであることを感じさせる力強いデザインはそのままに、薄型の前後ライトなどを備えたスタイリッシュかつ高い上質感を兼ね備えたスタイリングが与えられており、室内には世界の多様なニーズに対応した7人乗りの3列シートが備わっているとされていました。
ボディサイズは、全長5150mm×全幅1990mm×全高1705mmとなっていて、全長はランクル300よりも長く、全幅はほぼ同等(わずかに広い)。そして全高は220mmも低いものとなっていて、ホイールベースは3050mmとランクル300よりも長く、室内空間が広がっていることを想起させます。
パワートレインなどの詳細は明らかとなりませんでしたが、BEVならではのトルクフルな走りを実現し、意のままに操るハンドリングとラフロードを安心して滑走できる走破性を追求しているということで、BEVになったとしても、本格四駆のランクルの高い走破性は不変であることをアピール。
そしてSeが他のランクルと大きく違うことが、ラダーフレームを備えたシャシではなく、モノコックボディを採用しているという点です。
ラダーフレームは堅牢で激しい悪路走行などにもへこたれない強さを持ち合わせているものの、車重がかさんでしまうというデメリットもあり、大きなバッテリーを搭載するBEVには不向きとされたのかもしれませんが。
ただし、未来のランクルシリーズすべてがラダーフレームを廃止するというわけではなく、あくまで選択肢のひとつとのこと。従来モデルのファンも一安心ではないでしょうか。
いずれにしてもランクルは、70、250、300とさまざまな特徴を持ったモデルが存在するからこそ、BEVモデルも追加する余地があるとも言えるのかもしれません。
Writer: 小鮒康一
1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後になりゆきでフリーランスライターに転向という異色の経歴の持ち主。中古車販売店に勤務していた経験も活かし、国産旧車を中心にマニアックな視点での記事を得意とする。現行車へのチェックも欠かさず活動中。



















































