トヨタの人気ミニバン「ヴォクシー」の実燃費はいかに? あえて夏場の過酷なテスト敢行!

ヴォクシー:高速道路(東北道) 実燃費[20.2km/L]

 渋滞は通過まで時間にして3分ぐらい、距離にして数百メートル。よっぽどだったらリセットしようと思ったのですが、燃費的には本来巡行していたのと大差なさそうな感じだったので、そのまま続行することにします。

 そして佐野サービスエリアへ。ここまでの走行距離は52.8km、平均車速は82km/h、平均燃費は20.2km/L。バッテリー残量は6目盛りを表示していました。

ヴォクシーの高速道路(東北道) メーター燃費計[20.2km/L]

 さらに、東北道を下りて、インターからしばらく20分ほど平均車速35km/hで12kmたらずの距離を走ったところ、21.5km/Lと高速を上回る燃費が出ました。過去の経験からしても、THSは郊外のような状況をもっとも得意としているのは明らかです。

ヴォクシー:ワインディング路 実燃費[11.6km/L]

 続いてワインディングは、今回は栃木市内の市街地からちょっと離れた、東北道を走っていたときにも遠くに見えた小高い山を走ります。上り勾配と下り勾配が交互に訪れる曲がりくねった道を平均車速30km/h台で走ってみたところ、燃費は11.6km/Lとなりました。

トヨタ 「ヴォクシー」ハイブリッドZSのメーターまわり

 そこから佐野サービスエリアのスマートICを目指します。ご参考まで、制限速度は50km/hで信号もないような郊外の道を20kmたらず走ったところ、なんと下り勾配でもないのに途中ベストで30km/L台が出たこともお伝えしておきましょう。

 帰路の東北道でACCを試そうと思ったのですが、今回の車両にはACCが装着されていなかったので、一応クルーズコントロールを100km/hにセットして走ってみたところ、3車線あるうちの2車線目ではすぐに先行車に追いついてしまい、3車線目ではすぐ後続車に追いつかれてしまいます。最近では筆者もACC付きのクルマに乗る機会がほとんどなのですが、ACCの必要性をあらためて実感した次第です。

 そこで、これまでノーマルで走っていたので、エコモードで走って印象の違いを確認することにしました。すると、アクセルワークに対する反応がいくぶんおだやかになることがわかります。そのことはパワーメーターでも明らかで、ごく普通に車速をキープしながら走っているぶんには、めったにパワー側に振れることはありません。

 ノーマルではパワー側に振れそうな状況でも、エコモードではぎりぎり超えない感じです。かといって、加速がもたついてストレスを感じるほどでもありません。むろんノーマルのほうがダイレクト感があって筆者は好みなのですが、エコモードのほうがアクセルレスポンスがなまされるので乗りやすく感じる人も少なくないことでしょう。

ヴォクシー ハイブリッドのメーター(左側がパワーメーター)

 ところが、結果は53.7kmの距離を平均85km/hで走って、燃費は18.8km/Lと往路よりもだいぶ下がるという意外な結果となりました。これには外気温が表示で29度と比較的高かったせいもありそうです。

【了】

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