2リッターエンジン搭載で「600馬力超え」! 斬新「四駆SUV」がスゴイ! 全長4.7mボディに「専用の豪華装備」がもり沢山! 流麗デザインのクーペもあるメルセデスAMG「GLC 63」とは?
メルセデス・ベンツ「GLC」の頂点に君臨するフラッグシップSUVは、2リッターエンジンを搭載し600馬力オーバーの高出力を発揮します。一体どのようなクルマなのでしょうか。
スポーツカーに匹敵する性能を持つ四駆SUV
メルセデス・ベンツ「GLC」は、日本国内で好調な販売台数を記録している人気の輸入SUVです。
日本自動車輸入組合(JAIA)が発表した「モデル別新規登録台数順位」によると、2024年1月から12月までのランキングでは、販売台数7047台で2位にランクインしています。
そんなGLCの中には、2リッターの排気量からは想像できない驚異的なパワーを誇る高性能モデルが存在します。
一体どのようなクルマなのでしょうか。

2015年に世界初公開されたメルセデス・ベンツ「GLC」は同社のベストセラーセダン「Cクラス」と共通のプラットフォームを搭載するSUV。
現行モデルの2代目は2023年に登場。およそ8年ぶりのモデルチェンジで、走行性能を中心に進化を遂げました。
また、同社のフラッグシップセダン「Sクラス」譲りのデザインや先進技術を採用し、すべてのモデルを電動化しています。
パワートレインとしてはディーゼルとプラグインハイブリッドを設定し、ボディタイプはSUVとともに流麗なフォルムのクーペモデルもラインナップ。
そんなGLCなかでも最高峰のパフォーマンスを発揮するのが、メルセデス・ベンツのサブブランド「メルセデスAMG」が手掛ける「GLC 63 S E PERFORMANCE」です。
2024年2月に発売された同車は、モータースポーツの頂点であるF1の技術を取り入れた高性能プラグインハイブリッド車として登場しました。
ボディサイズは全長4750mm×全幅1920mm×全高1635mm、ホイールベースは2890mm。全長は通常のGLCと比べて30mm拡大されています。
エクステリアでは、縦方向のルーバーが入ったAMGモデル専用のフロントグリルを採用し、21インチの大径アルミホイールを装着。
前後ともに迫力のある造形で、高性能なモデルであることがひと目でわかります。
インテリアでは、スポーツ走行時でも安定した姿勢の維持をサポートし、ロングドライブでも疲れにくい快適性を備えるAMG専用スポーツシートを装備。
室内のアンビエントライトは64色から選ぶことができます。
また、GLC 63 S E PERFORMANCEはパノラミックスライディングルーフを標準装備としており、開放的なドライブを楽しめるでしょう。
AMGダイナミックセレクトは「Electric」「Comfort」「Sport」など、全部で8つのドライブモードから構成されており、モードごとに駆動系やステアリング、サスペンションの特性、サウンドなどを変更します。
パワートレインは、職人の手作業で組み立てられた2リッター直列4気筒直噴ターボエンジン(M139型)をフロントに搭載。
エンジン単体では最高出力476PS、最大トルク545Nmを発生します。
リアには定格出力80kW、最大出力150kWのモーターと6.1kWhのバッテリーを搭載しています。
400Vバッテリーは走行距離よりも充放電のパフォーマンスを重視して設計されたもので、EV走行距離は最大16kmです。
そして「メルセデスAMGペトロナスF1チーム」のマシンで実績のあるシステムを基にした電動エグゾーストガスターボチャージャーを採用し、システム全体の出力は680PS、トルクは1020Nmに達します。
これは2リッターエンジン搭載車として世界最高レベルの性能です。
トランスミッションは9速ATのAMGスピードシフトMCTを採用。
駆動方式は、ドライバーの操作や走行状況に応じて前後輪の駆動力配分を連続的に可変する4WDシステム「AMG 4MATIC+」を搭載しています。
なお、GLC 63 S E PERFORMANCEの希望小売価格(消費税込み)は1840万円です。
GLCの最も安いエントリーモデル「GLC 220 d 4MATIC Core」の価格は827万円で、価格差は1013万円です。
Writer: 山城颯太
理系国立大学を卒業後、自動車メディアを中心にフリーランスのライターとして活動中。TOEIC 925点。クルマから電車、飛行機まで乗り物大好き。主に新型車のグレードに焦点を当てたモデル紹介、海外車の執筆などを担当。














































