ウエット路面でもしっかりした反応と安定感! 「ハンコック」オールシーズンタイヤの実力を試してみた
世界7位の売上高を誇るハンコックタイヤが2025年9月、日本では初めてとなる試乗会を開催しました。同社のオールシーズンタイヤ「ウェザーフレックスGT」をクラウンクロスオーバーに履かせ、その走りを体感しました。
日本ではなじみ薄も世界シェアは高いハンコック
タイヤメーカーは全世界にあり、世界の売上高ランキングに挙げられる会社は75社にものぼります。
2024年のグローバル売上高を、国ごとに代表するタイヤメーカーで挙げてみると、1位がフランスのミシュラン、2位が日本のブリヂストン、3位がアメリカのグッドイヤーと3大メーカーが並び、続いて4位がドイツのコンチネンタル、5位がイタリアのピレリと、誰でも知っている有名メーカーが続きます。
そのようななか、2025年9月に日本でのプレス向け試乗会を初めて開催したのは、韓国でトップの売り上げを誇るハンコックタイヤです。

日本では、そのブランド名になじみは薄いと思いますが、年間1億本を製造する世界ランキング7位のタイヤメーカーです。韓国にはハンコック以外にも世界13位のクムホ、18位のネクセンなどがあります。
ちなみに6位の日本のダンロップ(住友ゴム)、8位のヨコハマの2社でハンコックを挟んでいます。
ハンコックタイヤの性能が世界で認められているのは、新車に装着されている数で見るとわかります。あらゆる性能が自動車メーカーの厳しい基準に合格することで、OEM(オリジナル・エクイップメント・マニュファクチャラー)タイヤとして装着されているわけです。
例えば2008年にアウディ、2012年にBMW、2013年にメルセデスベンツ、2015年にポルシェというように、ドイツのプレミアムブランドへOEM納入が開始されました。もちろん日本車にもOEM納入されています。
ハンコックの輸出国数は160に及びます。この実績だけでもタイヤ造りのレベルの高さが想像できるでしょう。
さらにモータースポーツの世界でも、2023年からフォーミュラEのワンメイクタイヤサプライヤーとなり、2025年からはWRC(世界ラリー選手権)でもワンメイクタイヤを供給しています。
こうして選ばれるのも、これまでのレース経験から培われたタイヤ造りのノウハウを全力投球して、成績を伸ばしてきた功績があるからといえます。さて筆者(こもだきよし)は2025年9月中旬、ハンコックのタイヤを履いたクルマを試乗し、その性能を確かめてみました。









































