トヨタ「センチュリー“クーペ&ミニバン”」登場へ!? 突然の「新プロジェクト始動」何が起こる?
2025年9月19日、トヨタが突如、「新プロジェクト始動まで、あと24日」と表示されたサイトをオープンしました。一体何が起こるのでしょうか。考察します。
トヨタ「センチュリークーペ」誕生へ!? 一体何が起こるのか
2025年9月19日、トヨタが突如、「新プロジェクト始動まで、あと24日」と表示されたサイトをオープンしました。
あわせて、トヨタ、レクサス、センチュリー、GR、ダイハツのエンブレムが並びます。

9月19日から24日後といえば10月13日の「スポーツの日」を示します。ちなみに、最初のエンブレムの並びは、真ん中にトヨタが置かれていましたが、22日には「昨日、インスタで豊田会長に怒られちゃいました…」との説明に合わせ、センチュリーの位置がセンターに変更となっています。
豊田会長のインスタには「センチュリーはそこじゃない」とのお叱りの言葉があったようです。そして、この特設サイトでは、毎日カウントダウンにあわせて「センチュリーの位置付けが変わってくる…というのがこのプロジェクトの大事な要素なんだと大認識しました」「昨日、ウーブンシティで会長の豊田が記者にこのサイトのことを聞かれていました」などと、コメントが追加されています。
何か新しいプロジェクトが10月に始まるということを示唆するサイトに対して、SNSでは、「センチュリーがトヨタから独立する?」「クラウンに続いて世界展開??」「モリゾウ的にはきっと GRが真ん中」「今の2車種じゃ少ないから3、4車種目が出るのだろう」「ロールスやベントレーにあってセンチュリーにないのは4ドアのドライバーズカーと2ドアクーペ。確率的には8:2で前者かな?」「各ブランドから新車が出るか、各ブランドの目標販売台数が示されて計年2000万台目指すか」などなど、様々な憶測が飛び交っています。
そうした噂などをヒントに、筆者的な予想も加えると、以下のようなものになるのではないでしょうか。
まず、今年の10月下旬から、2年に一度の自動車業界の最大規模のイベントとなる「ジャパン・モビリティ・ショー(JMS)2025」が開催されます。日本自動車業界の主力プレイヤーであるトヨタですから、当然、今回のトヨタの新プロジェクトは、今年のJMS2025の大きな話題のひとつとなることでしょう。
そもそも新プロジェクトの特設サイトのアドレスは「jms2025」となっていますから、この予想は堅いはずです。
その上で、今回の新プロジェクトでポイントになるのがセンチュリーです。わざわざ豊田会長を通じて、「センチュリーの位置付けが変わってくる…というのがこのプロジェクトの大事な要素なんだと大認識しました」と述べているわけですから、軽い扱いに終わるわけはありません。
ちなみにセンチュリーは、現在、トヨタというブランドの一つの車種として、セダンとSUVタイプの2つの車形が発売されています。それに対して、他のレクサスやGR、ダイハツは、すべてブランドとして、その下に数多くの車種を擁しています。「これまでと位置付けが変わる」「ひとつだけブランドじゃない」ということを考えれば、「センチュリーがトヨタの一車種ではなく、独自のブランドに格上げされる」ということは、ほぼ確定なのではないでしょうか。
そうなると、次に考えられるのは、センチュリーの車種数の拡充でしょう。SNSでも噂されているように、世界の超プレミアム・ブランドであるロールス・ロイスやベントレーには、セダンとSUVに加え、スポーティなモデルや2ドアクーペが用意されています。
現在のセンチュリーには、そうしたスポーティなモデルが存在しませんから、そこを拡充してくれる可能性は非常に高いと言えます。
また、個人的には、超高級ミニバンという予想も捨てきれません。アジア圏で高級ミニバンは非常に人気の高いジャンルとなっています。リアルに考えてみれば、ショーファー利用するなら、セダンやSUVよりもミニバンが快適なことは間違いありません。
トヨタの「アルファード」や、レクサス「LM」の上に位置するさらなる高級ミニバンがセンチュリーから登場するのもアイデアとしてはありなのではないでしょうか。
さらに、SNSの噂にもありましたが、新プロジェクトというのであれば、センチュリーだけで終わるのではなく、ブランド全体で何か発表される可能性もあります。販売台数なのか、それとも別の目標か何かが提示されるかもしれません。
そうとなれば、あとは新プロジェクトの特設サイトの更新をチェックして、カウントダウンの終了を待つばかり。どんなプロジェクトなるのかに注目です。
Writer: 鈴木ケンイチ
1966年生まれ。國學院大学経済学部卒業後、雑誌編集者を経て独立。自動車専門誌を中心に一般誌やインターネット媒体などで執筆活動を行う。特にインタビューを得意とし、ユーザーやショップ・スタッフ、開発者などへの取材を数多く経験。モータースポーツは自身が楽しむ“遊び”として、ナンバー付きや耐久など草レースを中心に積極的に参加。見えにくい、エンジニアリングやコンセプト、魅力などを、分かりやすく説明するように、日々努力している。最近は新技術や環境関係に注目。年間3~4回の海外モーターショー取材を実施。
























































