トヨタの「リッター47km」走るエンジン車! エコカーの皇帝「プリウス」超える“超低燃費”実現した「3ドアハッチ」に大注目!「究極のエコカー」目指した斬新モデル“ES3”とは!
これまで様々なクルマが「超低燃費」を謳い文句にして登場しましたが、燃費性能だけでなくリサイクル性にも優れていたのがトヨタの「ES3」です。一体どのようなモデルなのでしょうか。
トヨタの「リッター47km」走るエンジン車!
2025年10月30日から11月9日にかけ、国内最大のモーターショー「JAPAN MOBILITY SHOW(ジャパンモビリティショー)2025」が開催されます。
過去のモーターショー同様に、今年もさまざまなコンセプトカーの展示が行われ、来場者の注目を集めることでしょう。
今回は、2001年開催の「第35回 東京モーターショー」にトヨタが出展して話題を呼んだコンセプトカー「ES3(イーエスキュービック)」について改めて振り返ります。

ES3は、その驚異的な低燃費性能によって大きな注目を集めたモデルです。
2025年現在において低燃費だと知られる「プリウス」や「アクア」をも上回る、1リッターあたり47km(10・15モード燃費)という数値をES3は実現していました。
この高い燃費性能は、ボディの徹底した軽量化によって達成されたと言います。
全長3520mm×全幅1630mm×全高1460mmという実用的なサイズの車体でありながら、構造の大部分にアルミと樹脂素材を採用することで、車両重量をわずか700kgに抑えています。
また、なだらかなルーフラインや極端にまで凹凸の少ないスタイリングは、空気抵抗の低減を徹底的に追求した結果であり、Cd値は0.23と非常に優れた数値を記録。
パワートレインには、効率の良い1.4リッター直噴ディーゼルターボエンジンとCVTを組み合わせ、こちらも燃費性能に大きく貢献しています。
そんなES3のもう一つの大きな特徴は、その「エコロジー」性能です。
軽量ボディに用いられている樹脂素材は、トヨタ独自の「TSOP(トヨタスーパーオレフィンポリマー)」をさらに進化させたもので、優れたリサイクル性を実現。
さらに、リサイクル性の高い植物由来の生分解性樹脂(バイオプラスチック)も取り入れ、環境負荷物質の使用を大幅に削減していました。
くわえて、新触媒システムの採用による排気ガスのクリーン化や、ハイブリッド技術を応用したエネルギー削減など、ES3は低燃費なだけでなくあらゆる面で環境に優しいクルマだったのです。
エクステリアも個性的で、どことなくかつての「WiLL Vi」を思わせる、先進的でスタイリッシュなデザインが魅力的。
インテリアにはアルミの補強材が見える形で取り入れられており、現在の目線で見ても未来的な仕上がりとなっていました。
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このように、「超低燃費」と「環境への優しさ」という2つの個性を両立したES3でしたが、あくまでもトヨタの技術力を示すためのコンセプトカーだったため、残念ながら市販化はされませんでした。
しかし、もしES3が市販されていたならば、その圧倒的な低燃費と環境性能によってエコカー市場をけん引する、トヨタの代表的なモデルとなっていた可能性を秘めていたことは間違いありません。
2025年10月に開催される「ジャパンモビリティショー2025」でも、トヨタが新しいコンセプトカーによって、どのようなかたちでクルマ好きを驚かせてくれるのか、今から期待が高まります。
Writer: くるまのニュース編集部
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