高速で「右車線居座り」なぜ起きる? 延々と追い越し車線キープ「実は“違反”」!? 知らない人も多い「正しい高速道路の走り方」とは
身勝手な「追い越し車線の居座り」が「渋滞の原因」になっていた!?
道路交通法第28条では、クルマがほかの車両を追い越そうとするとき、「その車両の右側を通行しなければならない」と定めています。
いつまでも追い越し車線に居座るクルマがいると、後続車は追い越すことすらできません。
結果として車列も詰まりやすくなり、いつしか自然渋滞を生み出すひとつの要因となっているのが現状です。
さらには後続車のイライラを誘発することによって、あおり運転や事故のリスクも高まるなど、良いことはなにひとつありません。
![追い越しが終わったらすみやかに走行車線に戻るように![イメージPhoto:画像AC]](https://kuruma-news.jp/wp-content/uploads/2024/11/20231122_Traffic_Accident_Highway_003.jpg?v=1700635232)
右車線をキープし続けるドライバーは、「自分のペースを乱されたくない」「抜かれると負けた気がする」といった心理が働くようです。
しかしそうした身勝手な思い込みは、ただただ周囲に迷惑をかけるだけの行為でしかありません。
いちドライバーとして、スムーズで安全な交通環境を保つ一員としての強い自覚が求められるところです。
※ ※ ※
追い越し車線を走り続けたからといって、必ずしも速く走ることができるわけではありません。
NEXCO東日本によると、混雑時は「少しでも早く進みたい」というドライバー心理によって、多くのクルマが追い越し車線へと車線変更する傾向があり、これによってむしろ渋滞の発生が早まることがあると、警鐘を鳴らしています。
週末の混みあった高速においては、「右車線にいれば早い」というのは、ただの思い込みでしかないのです。
ルールに従うことは、周囲にとって安全で快適であるばかりでなく、結果的には自分にとっても快適なドライブに繋がります。
追い越しが終わったらすみやかに走行車線に戻るよう、ドライバーひとりひとりが強く意識するようにしましょう。
Writer: くるまのニュースライター 河馬 兎
お金と法律に関する複数の資格をもつWEBライター。好きな言葉は「お風呂」と「ハイボール」


















































