クルマの維持費が安すぎる県のナゾ 自賠責、高速料金、ガソリン税も格安 なぜだ沖縄!
沖縄のガソリン税はリッター7円安い? 高速もETCじゃなくても常時35%安い
沖縄県では「沖縄の復帰に伴う特別措置に関する法律」によってガソリン税も安くなっています。沖縄のガソリン税は本土より1リットルあたり7円減税されていますが、プラスして「沖縄県石油価格調整税条例」により1.5円を徴収されているので、実際には7円-1.5円=5.5円の減税となっています。これにより沖縄ではガソリン代が実際に本土よりも安くなっているのです。
沖縄の高速道路を走ったことがある人なら、「高速道路、ちょっと安いかも?」と感じた人がいるかもしれません。その通りです。「沖縄自動車道」(那覇~許田を結ぶ全線57.3km)全線で常時35%引きになっています。これはどのような料金制度なのでしょうか?
NEXCO西日本沖縄高速道路事務所の担当者に聞いてみました。
「沖縄自動車道では1999年7月1日から沖縄特別割引(通称・沖縄割)がスタートしました。現在の割引率は本土の高速道路料金と比べて常時約35%引でETCのない現金払いの車両にも適用されます。また、ETC搭載車は深夜(0-4時)割引が適用されるのでさらに3割引となります。沖縄割は国の政策の一つで1-2年毎に見直されており、現在の通行料は2019年3月末までの期間限定となっています」
ちなみに、沖縄自動車道は全線(那覇IC~許田IC)57.3kmを走っても普通車は1020円(深夜710円)。東名高速に当てはめると、東京~大井松田間が57.9kmとほぼ同距離ですがこちらは1890円ですからずいぶん安いですね。
【了】
Writer: 加藤久美子
山口県生まれ。学生時代は某トヨタディーラーで納車引取のバイトに明け暮れ運転技術と洗車技術を磨く。日刊自動車新聞社に入社後は自動車年鑑、輸入車ガイドブックなどの編集に携わる。その後フリーランスへ。公認チャイルドシート指導員として、車と子供の安全に関する啓発活動も行う。