新車たった153万円! トヨタ「5人乗り“ワゴン”」に反響多数! 「無敵で何でもできる」 全長4.2mサイズに「快適シート」「気配り装備」で十分! シンプルな「プロボックス」に大注目!
トヨタの商用ライトバン「プロボックス」の最安価モデルに対し、さまざまな反響が寄せられています。
一般ユーザーからも注目を受ける「プロボックス」
トヨタの商用ライトバン「プロボックス」は、現行型の発売から20年以上が経過する長寿モデルで、ライトバンの「定番」として根強い人気を獲得しています。
このうち、最安モデルはわずか153万円という非常に魅力的な価格を維持しており、SNSなどでもさまざまな声が寄せられています。

プロボックスは2002年に登場しました。従来の乗用車のライトバンとは異なり、当初から商用車として開発が進められ、クラストップの積載量を確保したほか、頑丈な足回りや低燃費性などを実現。開発キーワード通り、「ビジネスカーの刷新」をもたらしました。
2014年9月には、デザインの大幅変更や搭載エンジンの刷新を含めた大規模マイナーチェンジを実施。現在販売中のモデルでは、ハイブリッド車の設定や先進運転支援システム「トヨタ セーフティセンス」の標準装備化などを行い、熟成の域に達しています。
ラインナップはベーシックな1.3リッターガソリン、1.5リッターガソリン、1.5リッターハイブリッドを設定し、1.5リッターガソリンモデルには4WDを設定。価格(消費税込)は152万9000円から205万2000円です。
そんなプロボックスですが、登場から20年以上という非常に長いモデルライフを送るなか、現在もライトバンの定番として不動の地位を確立しています。人気の理由はどこにあるのでしょうか。
まず、非常に手頃サイズで乗用車ライクな運転感覚と、必要十分な積載量を実現している点が挙げられます。
プロボックスのボディサイズは、全長4245mm×全幅1690mm×全高1525mm。
5ナンバーサイズ(実際には小型貨物車の4ナンバー)で、全高も立体駐車場や機械式駐車場にも収まり、さらにキャブオーバーではなくステーションワゴンタイプであることから、運転しやすいことも特徴です。
いっぽうラゲッジルームは、5人乗車で荷室長1040mmを確保。後席を折りたためば最大荷室長1810mm×荷室幅1420mmと、A4コピー用紙箱は89個、みかん箱は38個を収納。大人が十分横になれるほどの空間となっています。
また、商用バンユーザーの使い勝手を配慮し、さまざまな気配り装備が採用されています。
例えば、充電ケーブルを挿したままのスマホが置けるマルチホルダー、1リットルの紙パック飲料が収まるセンタートレイ、A4サイズのパソコンやコンビニ弁当が置きやすいインパネテーブルなどを用意しています。
さらにA4バインダーが収まるインパネトレイ、大容量ドアポケットやグローブボックス、ビジネスバッグを置ける大サイズのセンターコンソールトレイなど、ビジネスユーザーが求める機能をとことん追求。
シートは長時間の運転でも疲れにくいよう、商用車としては異例ともいえるクッション性を高めたものを装着。前後調整やリフト量の調整範囲も広く設定し、運転しやすいポジションを取れるようになっています。
リクライニング機能も最大76度の余裕を持たせ、出先でのちょっとした休憩にも配慮しました。
さらに、現在の新車は原材料費を始めとするさまざまなコストの高騰により、エントリーコンパクトカーや軽自動車でも200万円を超えることが少なくない今、非常に低廉な価格を維持していることも支持される理由です。
特に最安グレードとなる1.3リッターガソリンの「G」は150万円台前半で、今の新車の高騰ぶりを考えると、バーゲンプライスといっても過言ではありません。
最近ではビジネスユーザーのみならず、キャンプやレジャー、アウトドアを楽しむ一般ユーザーにも支持されるようになっています。
シンプルで飾らないデザインは、アウトドアではタフギアのように扱えるとともに、カスタムパーツも豊富。広いラゲッジはそのまま車中泊してもよく、またアウトドアギアを放り込んでも十分な容量で、気兼ねなく使えます。
SNSなどでも、「プロボックス持ってたら無敵。なんでも使えるし壊れない」「これ1台でなんでもできる」「これ以外考えられない。最高の相棒です」「もう十数年乗ってます。頑丈です」など、長く愛用する人からの高い評価が寄せられています。
ただし商用車ということもあり、「1年車検が面倒で、数ある美点を吹き飛ばす」と、毎年の車検が煩わしいという意見もあります。とはいえ、1年に1度の点検・整備でしっかり診てもらったほうが、結果として故障を予防でき、安く維持できるでしょう。
飾らないデザインに究極の実用性を兼ね備え、しかも価格も安いという最大の強みをもったプロボックス。ベーシックなステーションワゴンとしての一般ユーザーの需要も叶えます。
国内のライトバン市場では、ホンダ「パートナー」はすでに販売終了、日産「AD」は2025年10月に終了予定としていることなどから、今後も「プロボックス一強」の状態が継続するでしょう。
Writer: 伊勢崎剛志
自動車販売から自動車雑誌編集部を経て、ライターとして独立。趣味も多彩だが、タイヤが付いているものはキホン何でも好きで、乗りもので出かけることも大好物。道路や旅にも精通し、執筆活動はそういった分野をメインに活動。


























































