6速MTも設定! 全長4.5mサイズの「2ドアFRスポーツカー」に大注目! 超パワフルな「直6ターボ」&旧車っぽいデザインも最高! 車好きも興奮の「BMW M2」は「CS」登場も期待
BMWのハイパフォーマンスモデル「M2」。いったいどのようなクルマなのでしょうか。
直列6気筒の圧倒的なパワーと軽快なハンドリング! BMW「M2」
BMW「M2」は、現在では希少な直列6気筒から絞りだされる400馬力を、FRとMTで運転できる2ドアのコンパクトスポーツカーです。
2015年に登場したM2は、BMWの2ドアクーペ「2シリーズ クーペ」をベースに、BMWのモータースポーツ部門であるBMW M社が設計したハイパフォーマンスモデル(Mモデル)です。

歴史が長い定番のMモデルである「M3」や「M5」のボディサイズが大きくなるなか、1972年デビューの高性能モデル「2002ターボ」や、1980年代に一世を風靡した初代M3(E30型)のように、コンパクトなFRスポーツカーという特徴を継承したモデルとなっています。
全長4.5mほどのコンパクトなボディに搭載された3.0リッター直列6気筒ツインターボの高性能エンジンや専用の足回り、そして専用外装によりスポーティに彩られたエクステリアなど、日常使いだけでなく本気の走りも楽しめる万能クーペです。
2022年に登場した現行型(G87)は2代目となります。他のBMWモデルと同じく、前後の重量バランスを限りなく50:50に近づけ、サーキットでも通用する高いハンドリング性能を実現しました。
また、ボディやドライブトレインパーツにはアルミニウム素材を多く使用し、軽量化と剛性の両立を図っています。
さらには車体剛性の強化のために、エンジンルームにストラットブレースを追加して、フロントとリアアクスルの補強も行われました。
サーキット走行も視野にいれた足回りには、耐熱・耐フェード性能に優れた大径ブレーキディスクや、軽量化された6ポッドの「Mコンパウンドブレーキ」を標準装備。
加えて可変式の「Mアダプティブサスペンション」を採用し、スポーティな走りと快適な乗り心地を両立しました。
現行型M2のボディサイズは、全長4580mm×全幅1885mm×全高1410mm、ホイールベースは2745mm。先代(F87型)よりも全長が112mm延長され、全幅も33mm拡大。極端な拡大はせず、ちょうどよいサイズを維持しました。
ワイドトレッド化も実現して、走行安定性の向上にも繋げています。
エクステリアは2シリーズクーペ(G42)がベースとなっていますが、3つの大型ロアインテークは四角型で、BMWの特徴でもある「キドニーグリル」は比較小型で直線的なフレームレス型を装備。
どこか旧世代のBMWらしさを感じられる雰囲気がファンにはたまらないでしょう。
リアにはトランクスポイラーが装備され、ロア部にはフロント同様の角張ったデザインのリアディフューザーが採用されています。
インテリアではM3・「M4」と共通するコンポーネントを採用。最新のインフォテイメントディスプレイ「BMWカーブドディスプレイ」やスポーツシートが装備されました。
前席には余裕のあるヘッドルームとレッグスペースを確保。スポーツ走行時にも体を支えてくれるMスポーツシートは、長時間の運転でも疲れにくいドライビングを叶えてくれます。
ただし、後席も大人2人が普通に乗車できるスペースがあり、スポーティなデザインの中にも快適性や利便性を取り入れています。
トランク容量は約390リットルで、たくさんの荷物を積載できるゆとりある設計です。
そして、安全運転支援機能としては「アクティブクルーズコントロール(AT車)」や「衝突被害軽減ブレーキ」、「車線変更警告システム」、「急発進抑制機能」などが標準装備されました。
なお2024年10月にはパワートレインを強化した改良モデルが登場しており、20馬力の出力向上が図られています。最高出力480馬力・最大トルク600Nm(MT車は従来通り550Nm)を発揮します。
希少な直列6気筒エンジン、そして純粋なFR車を、MTで運転できる魅力的な存在のM2。販売価格(消費税込)は、AT車・MT車ともに1018万円です。
また、BMWはハイパフォーマンス版 BMW「M2 CS」を2025年5月に発表しています。ドイツやアメリカ、中国では2025年晩夏に販売が開始される見込みです。
「CS」は、Mモデルのなかでもトップパフォーマンスモデルで、先代M2 CSは日本でも限定販売が行われました。
パワーユニットは最高出力390kW(530馬力)、最大トルク650Nmにチューンナップ。内外装にはカーボン強化プラスチック(CFRP)素材が使用され、軽量の鍛造ホイールも装備して約30kgの軽量化が図られています。
内装にも専用シートやアルカンターラ仕上げが採用され、特別感のあるインテリアとなっています。
生粋のBMW党にはたまらないM2 CS。もし日本に導入されれば、たくさんの注目を集めるモデルとなりそうです。
Writer: TARA
トヨタ自動車のある愛知県在住。学生時代にクルマやバイクに魅了される。大手オイルメーカーに就職し、自らもモータースポーツに参戦開始。その後は鈴鹿サーキットで勤務しつつ、カートレースやバイクレースを経験。エンジンやサスペンション、タイヤや空力などの本格的な知識を得る。現在はプライベートでさまざまなクルマやバイクに触れながら、兼業ライターとして執筆活動に勤しむ。現在の愛車はトヨタ ヴォクシー/ホンダ N-BOX。




























































