最大50%安くなる!? 通勤時の「高速道路料金」がオトクに! NEXCOが全国6道県で新しい「割引サービス」の社会実験を開始!

NEXCO東日本、NEXCO中日本、NEXCO西日本の高速道路3社は、新しい割引サービス「通勤パス」の社会実験を、2025年10月1日から2026年3月31日まで実施すると発表しました 。具体的にはどのような内容なのでしょうか。

働き方の変化に合わせた社会実験

 NEXCO東日本、NEXCO中日本、NEXCO西日本の高速道路3社は、新しい割引サービス「通勤パス」の社会実験を、2025年10月1日から2026年3月31日まで実施すると発表しました。

 この社会実験は、特定の区間を頻繁に利用するドライバーにとって、通行料金が最大で50%割引となるお得なサービスです。

NEXCOが全国6道県で「通勤パス」の社会実験を実施(写真はイメージ/photoAC)
NEXCOが全国6道県で「通勤パス」の社会実験を実施(写真はイメージ/photoAC)

 この社会実験は、現行の「平日朝夕割引」を見直すための試行・検証として位置づけられています。

 従来の平日朝夕割引は朝夕の特定の時間帯に限られていましたが、昨今働き方の多様化に伴い、それ以外の時間帯に通勤する人々が増加しています。

 この状況に対応し、より多くの利用者が恩恵を受けられる新しい割引制度を検討するため、「通勤パス」が導入されました。

 また、通勤ラッシュ時の高速道路の混雑を緩和し、利用時間帯を分散させるという狙いも含まれています。

「通勤パス」は、事前申し込みによって利用できる月額定額制の割引サービスです。事前に指定した高速道路の区間内であれば、曜日や時間帯を問わず、最大で通常料金の50%に相当する割引価格で利用できる点が特徴。

 サービスは月初から月末までの1ヶ月間有効で、割引の対象となるのは1日あたり3回までの走行に限られます 。

10月分の利用受付をスタート

 社会実験の実施期間は2025年10月1日から2026年3月31日までです。

 この期間の利用申し込みは、2025年9月11日の14時から一斉に受付が開始されます。利用したい月の前月末まで申し込みが可能で、例えば2025年10月分の利用を希望する場合、申込期間は2025年9月11日14時から9月30日23時59分までとなります。

 申し込みは、NEXCO東日本の「ドラぷら」、NEXCO中日本の「速旅(はやたび)」、NEXCO西日本の「みち旅」といった各高速道路会社の公式サイトで受け付けています。

 対象となる車両は、ETC無線通信で走行する軽自動車等および普通車。利用できるカードはETCクレジットカードまたはETCパーソナルカードのみに限定されており、ETCコーポレートカードは対象外となるため注意が必要です。

 社会実験が実施されるのは全国6道県。具体的には、北海道の道央道・札幌南ICから北広島IC~千歳ICのうちいずれかひとつのIC間、新潟県の関越道・長岡IC、北陸道・中之島見附IC、三条燕IC、新潟西IC、磐越道・新潟中央ICおよび日本海東北道・新潟亀田ICの各IC間(ただし新潟西IC、新潟中央ICおよび新潟亀田ICの各IC間は除く)。

 山梨県の中央道・大月IC、一宮御坂IC、甲府昭和IC、韮崎IC、須玉ICおよび長坂ICの各IC間、石川県の北陸道・加賀IC~金沢森本ICの各IC間

 香川県の高松道・白鳥大内IC、高松中央IC、高松檀紙IC、高松西IC、坂出ICおよび善通寺ICの各IC間、そして長崎県の長崎道・長崎IC、長崎多良見IC、諫早IC、大村ICおよび長崎バイパス・川平ICの各IC間(川平ICは、川平本線料金所を通行する場合を含む。長崎県道路公社が管理するながさき出島道路または川平有料道路と連続して走行する場合は、当該道路の通行料金が別途必要)が対象区間となります。

他の割引との併用はNG! モニターの定員は?

「通勤パス」を利用する上で、他のETC割引との関係には特に注意が必要です。まず、通勤パスが適用される走行は、休日割引や深夜割引の対象外となります。

 さらに最も重要な点として、通勤パスに申し込んだ月は、指定区間の内外を問わず、その月のすべての高速道路利用において平日朝夕割引が適用されなくなります。

 普段から平日朝夕割引を広く利用している場合は、利用状況を慎重に検討した上で申し込むことが推奨されます。

 また、この社会実験はモニター制度として実施されるため、各月で定員が設けられています。石川県では先着1000名、北海道、新潟県、山梨県、香川県、長崎県の5道県ではそれぞれ先着500名がモニターとして募集されます。

実質半額で高速道路を使えるケースも

 実際に「通勤パス」を利用すると、どの程度通行料金がお得になるのでしょうか。料金は利用者が支払う月額の「販売価格」と、その支払いで利用できる上限額を示す「利用可能額」で構成されています。

 NEXCO東日本が管轄する北海道エリアの道央道「札幌南IC」と「恵庭IC」の間を普通車で利用する場合を見てみましょう。

 この区間の通常料金は1回あたり660円です。通勤パスの販売価格は月額6600円で、この価格で1ヶ月に1万3200円分まで通行が可能になります。

 通常料金で計算すると、10回(片道5往復)利用すれば元が取れ、利用可能額の上限まで使えば最大20回(片道10往復)まで利用できることになり、実質半額で高速道路を使える計算です。

 次にNEXCO中日本管轄の山梨県エリア、中央道「甲府昭和IC」から「大月IC」の例です。

 普通車の通常料金は1回1320円ですが、通勤パスは月額1万3200円で販売されます。これにより、1ヶ月に2万6400円分の通行が可能となります。

 この区間を月に10回(片道5往復)利用するだけで元が取れ、最大で20回(片道10往復)まで追加料金なしで走行できるため、頻繁に利用する方には大きなメリットがあります。

 最後にNEXCO西日本管轄の香川県エリア、高松道「高松中央IC」と「善通寺IC」の区間です。普通車での通常料金は1回1000円です。

 通勤パスは1万円で販売され、1ヶ月に2万円分まで利用できます。月に10回(片道5往復)以上この区間を利用するなら通勤パスが断然お得となり、通勤や業務での利用に最適です。

※ ※ ※

「通勤パス」社会実験は、特定の区間を日常的に利用するドライバーにとって、高速道路料金を大幅に節約できる機会となります。曜日や時間帯を問わず利用できるため、多様化する働き方にも対応しやすい割引プランです。

 ただし、申し込み月は「平日朝夕割引」が一切適用されなくなる点や、募集が先着順である点には留意が必要です。

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Writer: くるまのニュース編集部

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