ホンダの「“うすうす”4WDセダン」が話題に! 全長4.5m×全高1.25mの「ちょうどいいサイズ」採用! シンプル×和なデザインの「KIWAMI」に「驚き」の声も
ホンダが2003年開催の第37回東京モーターショーで出展したコンセプトモデル「KIWAMI」は強く印象に残るデザインでした。今でもSNSでは多数の反響が集まっています。
20年を経ても色褪せない存在感
ホンダが2003年の第37回東京モーターショーで出展したコンセプトモデル「KIWAMI(キワミ)」は、その独創的で印象的なデザインにより、多くの来場者の記憶に残る存在となりました。
発表から20年以上が経過した現在でも、SNSやファンの間では話題に上がることがあり、根強い反響が続いています。

キワミは、先進の燃料電池(FC)技術と、日本の伝統的な美意識を融合させた次世代プレミアムセダンとして注目を集めました。
クリーンな環境性能に通じる“清らかな和の心”を軸に、季節の移ろいや水の流れ、風の薫りといった繊細な感性をデザインコンセプトに取り入れた1台です。
ボディサイズは全長4500mm×全幅1820mm×全高1250mm、ホイールベース2870mmと、ワイド&ローなプロポーションが特徴。とくに全高の低さが際立ち、シンプルを極めたミニマルなスタイルが印象的でした。
インテリアには、手入れされた庭や障子の陰影など、日本の美意識を随所に取り入れながらも、単なるモチーフにとどまらず、最新の知能化技術と調和させることで、乗員に上質なやすらぎとおもてなしを提供する空間を目指していました。
パワートレインには、ホンダ独自の燃料電池システムを搭載。次世代の高出力スタックやDCモーター、水素ストレージ技術により、高レスポンスかつ高効率なコンパクトユニットを実現しています。
これにより、重量物を中央に集めたH型レイアウトが可能となり、低重心・低全高の設計が実現されました。さらに、4輪協調制御による4WDシステムも採用され、安定したハンドリング性能を追求しています。
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キワミは20年以上経った今もなお、ファンの間で語り継がれる存在となっています。
「シンプルなのに力強い」「和の美意識がここまで落とし込まれているのは驚き」「市販化されなかったのが惜しい」といった声がSNSや動画コメントなどで見られ、デザインや思想の点で高い評価が続いています。
また低重心・ワイド&ローのプロポーションや、インテリアの美しさに対して、「今見ても新しい」「未来を先取りしていた」といった感想が寄せられています。
なお、市販化には至らなかったものの、2016年に登場したホンダ初のFCV「クラリティ フューエル セル」には、キワミの思想が色濃く反映されています。
低重心レイアウトや滑らかなフォルムは、ゼロエミッションと先進的なデザインの融合という点で、キワミのDNAを感じさせるものです。
キワミは、燃料電池技術と和の美意識を融合させた革新的なコンセプトカーとして、ホンダの未来を示す指針となりました。その洗練されたデザインと思想は、今なお多くの人々の記憶に残り、語り継がれています。
Writer: シープロダクション
自動車を中心とした記事制作を手がけている制作ユニット。わかりやすく読みやすい構成を意識し、新車情報やカーライフに役立つ知識まで幅広く発信している。クルマ好きはもちろん、ライトユーザーでも楽しめるコンテンツを心がけている。




























