トヨタが「全長5m超えセダン」先行公開!? CROWNより大きな新型「bZ7」とは? 一部スペックが中国で判明

トヨタは中国で現在、純電動サブブランド「bZシリーズ」からグローバルSUV「bZ4X」と中国専売車種「bZ3」「bZ3X」「bZ5(bZ3Cより改名)」の計4モデルを販売しています。そうしたなかで新型「bZ7」のディザーが公開されました。

トヨタ中国向け新BEV「bZ7」、中国政府系サイトより一部スペック判明

 トヨタ新型「bZ7」の情報が続々と明らかになっています。

 2025年9月11日にも中国のSNS「微信(Wechat)」「微博(Weibo)」でbZ7の新たな公式画像を公開されました。

 中国向けに展開される新たなbZ7とは、いったいどのようなクルマなのでしょうか。

流麗なクーペボディのトヨタ「bZ7」、ディザー画像が公開された
流麗なクーペボディのトヨタ「bZ7」、ディザー画像が公開された

 トヨタは中国で現在、純電動サブブランド「bZシリーズ」からグローバルSUV「bZ4X」と中国専売車種「bZ3」「bZ3X」「bZ5(bZ3Cより改名)」の計4モデルを販売しています。

 そのうち、bZ3とbZ5は中国の自動車メーカー「BYD」との合弁会社「BYD TOYOTA EV TECHNOLOGY(BTET)」が中心となって進められた共同開発モデルで、バッテリーやプラットフォームといった部分でBYDの技術を取り入れています。

 実際の製造と販売はbZ3とbZ5を第一汽車との合弁会社「一汽トヨタ」が、bZ3Xを広州汽車との「広汽トヨタ」が担当しています。

 また、2025年4月に開催された上海モーターショー2025では新たなモデルとして「bZ7」が発表されました。

 このモデルは2023年に発表された「bZ FlexCabin Concept」の市販モデルとなり、「5・3・2」と呼ばれる「全長5メートル、ホイールベース3メートル、全幅2メートル」のプロポーションを採用する伸びやかでプレミアムなボディが特徴的です。

 製造と販売はbZ3Xと同じ広汽トヨタが担当すると明かされています。

 そんなbZ7ですが、これまで明らかとなっていなかった一部スペックが判明しました。

 これは日本でいうところの経済産業省や総務省の業務を扱う機関となる「中華人民共和国工業情報化部(通称:工信部)」の公式サイトで明らかになりました。

 これまでbZ7のボディサイズは明らかになっていませんでしたが、公開された届出情報によると、全長5130 mm x 全幅1965 mm x 全高1506 mm、ホイールベースは3020 mm。

 日本でも販売されている「クラウン」のセダンモデルが全長5030 mm x 全幅1890 mm x 全高1475 mm、ホイールベース3000 mmとなるので、それよりも若干大きいサイズを誇ります。

 トヨタによれば、「bZ7は運転席に座るドライバーズカーとしても、後席にゆったりと座るショーファーカーとしても、そのどちらでも快適であることを念頭に置いて設計した」と言います。

 また、パワートレインで特筆すべき点は中国のIT大手「ファーウェイ」が設計・製造する駆動用モーターを採用するということです。

 ファーウェイはここ4-5年で自動車業界への進出を強めており、自社ブランドのEVを発売するだけでなく、他メーカーへ駆動用モーターの供給や、車載システムの開発なども行なっています。

 先述のbZ3Xでは京都に本拠地を置くニデック(旧・日本電産)製の駆動用モーターを採用していましたが、届出情報によればbZ7はファーウェイ製の出力207 kW(277 hp)のモーターを1基搭載するとのことです。

 一方で駆動用バッテリーに関して容量は不明なものの、材質は安価で安全性の高い「リン酸鉄リチウムイオン電池(LFP)」を採用するとしています。

 製造メーカーは業界4位の規模を誇る「中創新航(CALB)」と、業界では比較的若手の「江蘇正力(ZENERGY)」の2種類と記載されていることから、異なるバッテリー容量の複数グレードが展開されると推測できます。

bZ7(ツートン、LiDARなし)[画像:中華人民共和国工業情報化部(通称:工信部)]
bZ7(単色、LiDARなし)[画像:中華人民共和国工業情報化部(通称:工信部)]

 エクステリアデザインに関してはすでに公開済みの姿と大差はありませんが、ボディカラーはショルダーラインより上をブラックに仕上げたツートンカラーに加え、単色の2種類から選択できると記載されています。

 また、上海モーターショー2025で公開されたbZ7はフロントガラス上部に運転支援機能用のLiDARユニット1基を搭載していましたが、このLiDARを搭載しないモデルの画像も届出られており、下位グレードでは搭載する運転支援機能が限定されると見られます。

広汽トヨタは2025年9月11日に中国のSNS「微信(Wechat)」「微博(Weibo)」でbZ7の新たな公式画像を公開
広汽トヨタは2025年9月11日に中国のSNS「微信(Wechat)」「微博(Weibo)」でbZ7の新たな公式画像を公開

 トヨタは上海モーターショー2025のプレスカンファレンスにて、第一汽車や広州汽車、BYDといった現地パートナーとの連携を加速させ、中国向け商品の中国国内開発を今後も進めていくと改めて明言しました。

 bZ7含む中国現地モデルには中国人の主査を置くことで、変化のスピードが速い市場においても迅速に対応できるとアピールしています。

 またこれに合わせ、広汽トヨタは2025年9月11日に中国のSNS「微信(Wechat)」「微博(Weibo)」でbZ7の新たな公式画像を公開しました。

 投稿ではbZ7のデザインに焦点を当て、ハンマーヘッド形状のフェイスや、Y字のキャラクターラインといった美しさをアピールしています。

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Writer: 中国車研究家 加藤ヒロト

下関生まれ、横浜在住。2017年に初めて訪中した際に中国車の面白さに感動、情報を集めるうちに自ら発信するようになる。現在は慶應義塾大学環境情報学部にて学ぶかたわら、雑誌やウェブへの寄稿のみならず、同人誌「中国自動車ガイドブック」も年2回ほど頒布する。愛車は98年式トヨタ カレン、86年式トヨタ カリーナED、そして並行輸入の13年式MG6 GT。

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