日産「2人乗りスポーツカー」に注目! 400馬力超のツインターボ×6速MT搭載! 高性能な「NISMO」も抽選なしで普通に買える! 「フェアレディZ」どんな人に選ばれている?
注文の殺到や半導体不足などで、受注停止が続いていた日産「フェアレディZ」。2025年6月に受注再開となり、現在は全グレードのオーダーが可能になっています。今では希少な2ドアクーペにはどのような魅力があるのでしょうか。
400馬力超のターボエンジン×6速MT搭載!
世界的な半導体不足やあまりの注文殺到などもあって、発売直後から受注が停止されていた日産「フェアレディZ」が2025年6月に再注文可能になりました。
通常モデルはもちろん、高性能モデル「Z NISMO」を含めた全グレードのオーダーが可能となり、しかも抽選などはなく、通常どおり購入することができると言います。
今では希少な「2シーターFRスポーツカー」にはどのような魅力があるのでしょうか。

全長4380mm×全幅1845mm×全高1315mmというコンパクトなボディに、ロー&ワイドな美しいフォルムをもつフェアレディZ。
405馬力を叩き出す3リッターV型6気筒ツインターボエンジンをフロントに搭載。トランスミッションは、6速MTまたは9速ATと組み合わせ、伝統のFR(後輪駆動)にこだわった2シータークーペとなっています。
このスタイルは初代から50年以上も続いてきた「Z」らしい伝統的なアイデンティティにもなっています。
1969年に誕生した初代フェアレディZは、それまでのオープンモデルだった「ダットサン フェアレディ」から当時大人気だったGT(高性能クーペ)へと進化。
以降、現行型で7代目となり、単一車種としてはポルシェ「911」と並ぶ長い歴史を紡いできた希少な車種として、世界的にも知名度が高い国産スポーツカーです。
ここまで長く人々を魅了する理由は、このフェアレディZとして積み上げてきた歴史によるところも大きいと話すのは、都内の高級スポーツカー専門店スタッフ。
「現代は実用性と環境性能を優先させ、実際に快適な移動空間として進化を果たしてきた車種が多いなか、パワフルなエンジンを搭載したスタイリッシュなクーペという、根源的な自動車の魅力に惹きつけられる方が多いのでしょう。
また最新のスペックを搭載しつつ、FR(後輪駆動の2WD)にこだわった仕様は、豪華な快適装備を搭載するのとはまた違う『贅沢の極み』と言えます。
だからこそ、実質的な速さにこだわった『GT-R』と並び、日産を代表するイメージリーダー的な役割を担っているのでしょう」
形式名から「RZ34」型と呼ばれる現行のフェアレディZですが、2022年まで生産されていた先代の6代目(Z34)のプラットフォームを継承することで「ビッグマイナーチェンジ」扱いとなっています。
しかし実際は、膨大な費用が必要な形式取得を簡略することで車両価格を抑えるための措置だったことは、クルマ好き界隈で有名な話です。
そんな現行フェアレディZは、「ベースグレード」、「バージョンS」、「バージョンST」、さらなるチューニングが施された「NISMO」というラインナップを形成しています。
上級グレードにはフロント&リアのスポイラーや19インチホイールなどが装備されるほか、豪華な内装やBOSEサウンドシステムが標準でインストールされていますが、ベースグレードでも十分な装備内容になっております。
また、NISMOは日産のモータースポーツ部門の名を冠するだけあり、専用装備が盛りだくさん。外装はNISMO製フルエアロを装着、インテリアも専用のRECARO製スポーツシートを採用。
通常モデルと同じ3リッターV型6気筒ツインターボと9速ATの組み合わせながら、420馬力まで出力が引き上げられた専用チューニングが施され、メーカー純正コンプリートマシンと言えます。
価格(消費税込)は通常モデル(ベースグレード)が549万7800円から、NISMOに至っては930万2700円という高額モデルとあって、オーナーは経済的にかなり成功した40~50代の男性が圧倒的に多いようです。
「Zを過去に所有していた方や、昔から憧れていた方などに選ばれています。また、約4割の方がATを選ばれているのも現行モデルの特徴です。
Writer: くるまのニュースライター 金田ケイスケ
2000年代から新車専門誌・輸入車専門誌編集部を経て独立。専門誌のみならずファッション誌や一般誌、WEB媒体にも寄稿。
中古車専門誌時代の人脈から、車両ごとの人気動向やメンテナンス情報まで幅広く網羅。また現在ではクルマに限らずバイクやエンタメまで幅広いジャンルで活躍中。






























































