新車154万円! マツダ「“最安”5ドアハッチバック」がスゴい! LEDライト&豪華内装を標準装備! 上級グレードより20万円安いのに十分すぎる「MAZDA2 15C」とは!
現在、マツダの登録車もっとも安いのが「マツダ2」です。なかでもエントリーグレードとして設定される「15C」グレードは、なかなかの出来栄えとなっています。どのような特徴があるのでしょうか。
マツダ「“最安”5ドアハッチバック」がスゴい!
新車価格も高騰が続いている昨今、「安さ」はセールスポイントのひとつとなっています。
そして、マツダの登録車でもっとも安い価格が、154万8800円(消費税込)に設定される「MAZDA2(マツダ2)」のエントリーグレード「15C」です。
しかもこの15Cはあまり安っぽくもなく、なかなかの出来栄えとなっています。どのようなモデルなのでしょうか。

5ドアを備えたコンパクトハッチバックのマツダ2の旧称は「デミオ」で、4代目が2019年にマイナーチェンジを行った際に、海外での名称と統一され、国内でもマツダ2と名乗るようになりました。
最終型デミオがデビューした2014年当時、もっともエポックメイキングだったのは、一般的なコンパクトカーに、1.5リッタークリーンディーゼルターボを搭載したことです。
もともと燃焼効率の観点から小排気量化が難しいとされてきたディーゼルエンジンを、1.5リッターで実現させ、量販車に搭載する「SKYACTIV」テクノロジーの技術力に驚かされた人も多いかもしれません。
また現代も進化し続ける「魂動デザイン」を取り入れ、当時からスタイリッシュなデザインと評価されてきました。
その流れもあり、マツダ2の基本設計は2014年当時のままながら、常にブラッシュアップを続けており、最近では2023年1月にはビッグマイナーチェンジを実施。
フロントグリルをパネル型に変更し、それに合わせてフロント&リアのバンパー形状も変更し、イメージチェンジを図っています。
一方で、2024年9月には、希少な小排気量ディーゼルは製造中止に。これには2024年10月からはじまった新たな排ガス規制に対応が難しいとの経営的判断からだったとアナウンスされています。(ただし海外では継続販売)
そんなマツダ2のエントリーグレードとして設定される15Cは、ほかのグレードと何が違うのでしょうか。
まずは、フロントグリルのパネルは、ほかのグレードがボディ同色となるのに対し、15Cは黒1色。ぱっと見は今までのグリルに1番近いイメージです。
また廉価グレードに多いのですが、フルオートではなくダイヤル式のマニュアルエアコンが装備されるほか、オーディオ関連もオプション装着が前提となっております。
そして、「レーダー・クルーズ・コントロール(いわゆるACC)」がオプションでも非装着なのですが、内装の素材や快適装備の差こそあれ、思ったよりも安さを感じさせない仕様になっています。
ネット上でも「最廉価なのにヘッドライトはLEDが標準」や「ドアの内張りは上級グレードと大差ない」「安くても出来がいいのが分かる」と意外な高評価。「素うどん」のようなシンプルさが認められているようです。
15Cの次に安いグレードは「15MB」なのですが、これはモータースポーツ向けの装備簡素化&軽量化が図られたMT搭載グレード。
そのため、実質的な上位互換グレードは「15BD-i」になるのですが、こっちらは177万6000円(2WD)からと、15Cとの価格差は20万円以上。
15Cではフロントに遮音ガラスを採用していますが、15BD-iはUVカット機能が加わったり、ドアミラーの電動格納式に「オート格納」機能付きだったり、運転席&助手席にシートヒーターが標準装備されるなど、価格差なりに充実した装備になっています。
ただし、シートヒーターは社外品が後付けできますし、連動しないだけでドアミラーも電動格納する15Cは、むしろ余計な装備や機能がないぶん、最初から扱いに困るということはないでしょう。
マツダ販売店のスタッフも、15Cの意外な人気ぶりを評価しています。
「ビジネスグレードに通じる装備の簡素化はありますが、ちゃんと6速ATだったり、『ダイナミックスタビリティコントロール』や『トラクションコントロールシステム』など安全性はほとんど手抜きされていません。
またタイヤは15インチとなりますが、扁平率が高く16インチモデルよりも乗り心地もソフト。交換時も比較的安く交換できるので経済的です。
シンプルな構成を好まれる方にはお勧めです」
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上級グレードや中間グレードを選ぶ人が多いかもしれませんが、実際に使わない装備もけっこうあったりします。
その点でも15Cは最低限必要なものはほぼ装着ずみですので、とにかく経済的な負担を軽くしたい人は、検討する価値はあるのではないでしょうか。
Writer: くるまのニュースライター 金田ケイスケ
2000年代から新車専門誌・輸入車専門誌編集部を経て独立。専門誌のみならずファッション誌や一般誌、WEB媒体にも寄稿。
中古車専門誌時代の人脈から、車両ごとの人気動向やメンテナンス情報まで幅広く網羅。また現在ではクルマに限らずバイクやエンタメまで幅広いジャンルで活躍中。

















































