トヨタ新「“8人乗り”SUV」がスゴイ! 360馬力超えの「ハイパフォーマンス“4WD”」モデルもアリ! 3列目も広びろなビッグモデル米国の「グランドハイランダー」何が変わった?
トヨタの北米法人は2025年7月31日、現地で生産している大型SUV「グランドハイランダー」の2026年モデルを発表しました。どのようなモデルなのでしょうか。
360馬力超えのハイパフォーマンスモデルもあり!
トヨタの北米法人は2025年7月31日、現地で生産している大型SUV「グランドハイランダー」の2026年モデルを発表しました。
グランドハイランダーは北米市場向けに開発された3列シートSUVで、2023年に登場しました。
ルーツをさかのぼれば、日本でもかつて販売されていたSUV「クルーガー」に行き着きます。その北米仕様にあたる「ハイランダー」から派生し、より大きく広々とした居住性を追求して誕生したのがグランドハイランダーです。

ボディサイズは全長5115mm×全幅1988mm×全高1780mm、ホイールベース2948mmと堂々たるプロポーションを誇ります。シートレイアウトは2-3-3の8名乗りと2-2-3の7名乗りを設定。3列目も大人が無理なく座れる空間が確保されており、家族や仲間との長距離移動にも十分対応できる設計です。
パワーユニットは2.4リッター直列4気筒ターボ(265馬力/310lb-ft)、2.5リッターハイブリッド(245馬力/175lb-ft)、そして2.4リッターターボハイブリッド(362馬力/400lb-ft)の3種類を設定。駆動方式は前輪駆動(FWD)と全輪駆動(AWD)。走行性能と環境性能をバランスさせた構成になっています。
グレードは廉価順に「LE」「XLE」「リミテッド」「ナイトシェード」「プラチナ」の5タイプ。装備の充実度や素材の質感が段階的に高められ、幅広い顧客層のニーズに応えています。
その中でも2025年モデルで新設定されたナイトシェードは、外装各部にブラックアクセントをあしらうことで精悍な印象を強めたグレードです。従来の実用性重視のラインナップに、スタイルを求めるユーザー層を取り込む狙いが込められており、シリーズの幅を広げる存在となっています。
今回発表された2026年モデルでは、基本設計や外観デザインに大きな変更はありませんが、価格が500ドル(約7万5000円)引き上げられました。新価格は2.4Lターボ車が4万1360ドル(約610万円)から、2.5Lハイブリッド車が4万4710ドル(約660万円)から、2.4Lターボハイブリッド車が5万5190ドル(約820万円)からとなっています。
北米のSUV市場は依然として人気が高く、特に3列シートモデルの需要は根強いものがあります。グランドハイランダーは、従来のハイランダーではやや物足りなかったユーザー層に向け、余裕ある居住性とパワフルな走りを提供する存在です。
今回の2026年モデルも、大幅な改良こそないものの、安定した商品力を背景にラインナップを継続。トヨタの北米戦略を支える重要な一台としての役割を担い続けます。
Writer: 近藤 英嗣
新型自動車解説書のテクニカルライターを経て、編集者に。自動車分野を強みとしながらも、ライフスタイル、ビジネス、不動産、旅、グルメなど幅広く取材・執筆する。



































































