新車たったの「230万円」! 全長3.8mの「新型コンパクトSUV」に大注目! ちょうどいい「5ナンバーサイズ」×超シンプルデザイン採用! 「ほぼ軽サイズ」なヒョンデ「インスター」とは
ヒョンデが国内で販売開始した「INSTER(インスター)」とは、どのようなクルマなのでしょうか。
日本のEV市場にひと風吹かせる「インスター」
2025年4月10日、ヒョンデは、コンパクトEV「INSTER(インスター)」を日本で発売開始しました。
同車には日本の道路事情に合わせた専用チューニングが施されているといいます。
一体どのようなクルマなのでしょうか。

ヒョンデの世界進出におけるEV戦略の要として開発された新型インスター。2024年6月の「釜山モビリティショー」での発表後、欧州や韓国での発売を経てから日本市場への進出となりました。
2025年4月16日には、「ワールド・カー・アワード」の電気自動車部門「ワールド・エレクトリック・ビークル」に選出され、世界的にも認められるクルマに成長しています。
日本の道路事情にもぴったりなコンパクトさ、そして手頃な価格や安定した走行性能は、日本の環境にもマッチするEVとして注目されています。
またインスターは、日本での販売に向けて多くの走行テストが重ねられ、首都高速や市街地での走行データが集められたといいます。
さらに、日本独自のクルマである軽自動車からの乗り換えを考慮したソフトな車両設定を採用し、快適な乗り心地と安定性を重視しています。
加速性能も日本向けにチューニングされ、全ドライブモードでアクセル操作に対する急激な反応が緩和され、スムーズな発進ができるように考慮されています。
この日本仕様となる専用チューニングは、車両の細かな部分にも施されました。
まず、低速での軽やかな操作性を叶えるために、電動パワーステアリングのアシスト量が増やされています。操作性の向上により、狭い道や駐車場での取り回しに余裕ができました。
日本仕様としてチューニングされたサスペンションは、ばねやスタビライザー、ブッシュやダンパーに至るまで細かに調整。
先進運転支援システムは、日本の狭い路地などでの旋回性能と車線追従性を向上させてくれます。
前車追従機能と連動して、前車が停車すると自動停止する機能を持たせた回生ブレーキには、新たにAutoモードを採用。本システムは、渋滞や信号待ちでの負担を軽減してくれるでしょう。
さらには、国土交通省の認定を取得したヒョンデ初の「ペダル踏み間違いセーフティアシスト(PMSA)」も搭載。この機能は、アクセルとブレーキの踏み間違いによる起こる急発進を防止してくれます。今後は、他国の販売モデルや他車種にも採用される予定です。
ボディサイズは全長3830mm×全幅1610mm×全高1615mm。いっぽうホイールベースは2580mmと長めの設計で、その分広めの室内空間を実現。
丸型のLEDヘッドランプとピクセル調のデザインが印象的なエクステリアは、親しみやすさとモダンな雰囲気が特徴的。
インテリアはシンプルにまとめられ、機能的を重視したスタイルです。10.25インチのデジタルクラスターディスプレイとタッチスクリーン式ナビが直感的な操作とともに、先進的な印象をもたらします。
シートレイアウトは4人乗りで、後席の足元スペースも広く確保されています。前席を倒せば長尺の荷物も積載でき、さらに後席を倒すとフラットな状態にもアレンジが可能です。
荷室容量は280リットルで、スライド可能な後席を動かせば最大351リットルまで拡張可能です。
パワートレインはフロントモーターと床下のリチウムイオン電池で構成されています。
ベーシックな「カジュアル」は出力71kW(約97馬力)・トルク147Nm、42kWhバッテリーを搭載し、中上級の「ヴォヤージュ」と「ラウンジ」は出力85kW(約115馬力)・トルク147Nm、49kWhバッテリーを採用しています。
航続距離は最大458km(49kWh仕様・WLTCモード)。充電はAC200V普通充電と「CHAdeMO」急速充電に対応し、V2L(Vehicle to Load)機能により外部機器への給電も可能です。
先出の通り、ラインナップはCasual(カジュアル)、Voyage(ヴォヤージュ)、Lounge(ラウンジ)の3種類のグレードを設定。2025年4月時点では受注の約7割を最上級のラウンジが占め、人気のグレードとなっています。
販売価格は(消費税込)284万9000円から357万5000円。EVとして手頃な価格設定であり、国(2025年度のCEV補助金は56万2000円)や自治体の補助金を活用すればさらに安価に購入できます(約229万円から)。
手頃な価格設定やコンパクトさ、そして日本向けにチューニングされた実用性から、日本でも支持される可能性が高いインスター。日本のEV市場に新たな風を吹かせるクルマになりそうです。
Writer: TARA
トヨタ自動車のある愛知県在住。学生時代にクルマやバイクに魅了される。大手オイルメーカーに就職し、自らもモータースポーツに参戦開始。その後は鈴鹿サーキットで勤務しつつ、カートレースやバイクレースを経験。エンジンやサスペンション、タイヤや空力などの本格的な知識を得る。現在はプライベートでさまざまなクルマやバイクに触れながら、兼業ライターとして執筆活動に勤しむ。現在の愛車はトヨタ ヴォクシー/ホンダ N-BOX。





































































