V8エンジンד6速MT”! 新「“FR”スポーツカー」登場! 初代の「レトロデザイン」&豪華内装を採用! ロング×ワイドな“マッチョボディ”! アストンマーティン「DBS」ベースのリングブラザーズ「オクタヴィア」米国で公開!
世界最大規模の自動車イベント「Monterey Car Week 2025(モントレー・カー・ウィーク2025)」にて、アストンマーティン「DBS」のレストモッド車両である「Octavia(オクタヴィア)」が初公開されました。一体どのようなクルマなのでしょうか。
初代を“マッスル仕立て”で現代風に
米国のカスタムビルダー「Ringbrothers(リングブラザーズ)」は、2025年8月に米国で開催された自動車イベント「Monterey Car Week 2025(モントレー・カー・ウィーク2025)」にて、アストンマーティン「DBS」のレストモッド車両である「Octavia(オクタヴィア)」を公開しました。
同イベントでは、クラシックカーやスーパーカーの展示、オークション、レースなどが行われるなか、その個性的な仕様に注目を集めていたといいます。
一体どのようなクルマなのでしょうか。

モントレー・カー・ウィークは米国カリフォルニア州で毎年8月に開催されている、世界最大規模の自動車の祭典。
世界中から参加者が集まり、さまざまなショーやレースが開催されます。
そのひとつ「ザ・クエイル・モータースポーツ・ギャザリング」にて、米国のリングブラザーズは2025年8月15日、アストンマーティンの名車をベースとしたレストモッド車両「オクタヴィア」を披露しました。
完成までにトータルで1万2000時間以上もの時間を費やしたオクタヴィアは、洗練された英国のクラシックカーにアメリカらしいマッスルカーのテイストを見事に融合させた特別な1台です。
ベース車両は1971年の初代アストンマーティンDBSです。
初代DBSは1967年から1972年にかけて合計790台が生産されました。
そのうち、今回レストモッドとして使用されたのは、ハイパワーの5.3リッターV型8気筒エンジンを搭載するモデルです。
そんなDBSをベースとするオクタヴィアはオリジナルの車両からボディサイズを少し延長し、まるでマッスルカーのようなプロポーションを実現しました。
ホイールベースを前方に約75mm延長、トレッドはフロントは約200mm、リアは約250mm拡幅しました。ボディには軽量さと高強度が特徴のカーボンファイバーを採用しています。
フロントでは、巨大なエアインテークが設けられたボンネットの先端にアストンマーティンエンブレムを、グリルにはリングブラザーズのエンブレムを装着しています。
タイヤは大幅にインチアップされ、20インチの大径タイヤに特注のホイールを装着。
4輪ともにスポーティなブレンボ製ブレーキディスクを装備しています。
内装はダッシュボードからドアトリム、バケットシートにいたるまでブラウンのレザーやカーボンファイバーでコーディネートし、質感を高めています。
シフトノブやサイドブレーキ、インナードアハンドルやエアコン周りなどに金属の加飾を施すことで、統一感のある仕上がりとなっています。
ドアのスカッフプレートに刻まれたロゴは、アストンマーティンエンブレムのシルエットにアメリカとイギリスの国旗をデザインし、遊び心を演出。
天井のイルミネーションなど現代の技術も取り入れ、オリジナルの内装から全面的に手を加えています。
元の状態から変えていないのはパワーウインドウのスイッチくらいだそうです。
パワートレインはオリジナルのエンジンに代わって、最高出力805hp(約816PS)のフォード製5リッターV型8気筒エンジンにスーパーチャージャーを搭載。
トランスミッションは6速MT、駆動方式は後輪駆動(FR)です。
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モントレー・カー・ウィーク2025で展示されたリングブラザーズのオクタヴィアについて、市販化の予定や価格は明らかになっていません。
英国の高貴なクラシックカーを米国のマッスルカー仕様にカスタムしたオクタヴィアは、世界中のクラシックカー愛好家を驚かせることでしょう。
Writer: 山城颯太
理系国立大学を卒業後、自動車メディアを中心にフリーランスのライターとして活動中。TOEIC 925点。クルマから電車、飛行機まで乗り物大好き。主に新型車のグレードに焦点を当てたモデル紹介、海外車の執筆などを担当。


























