ダイハツの「“本格”軽SUV」がスゴかった! 高性能ターボ×4WD搭載で悪路が得意&5ドアが便利! ジムニーの“ライバル”「テリオスキッド」とは!
かつてダイハツは「テリオスキッド」という軽SUVを販売していました。スズキ「ジムニー」のライバル的存在だった同車ですが、どのようなモデルだったのでしょうか。
ジムニーのライバル? ダイハツの5ドア軽SUV「テリオスキッド」
軽SUVといえば、スズキの「ジムニー」が代表的なモデルとして挙げられます。
小さくコンパクトながらも高い走破性能を持っており、軽SUVでは独壇場といえるほど人気の高い一台ですが、過去にはジムニーのライバルといえるクルマも存在していました。
例えばそれが、ダイハツの「テリオスキッド」です。

テリオスキッドはダイハツが1998年から2012年まで販売していた軽規格の5ドアSUV。もともとダイハツは「テリオス」というコンパクトサイズのSUVを1997年に発売しており、テリオスキッドはテリオスの軽自動車モデルとして開発された一台です。
ボディサイズは全長3395mm×全幅1475mm×全高1675-1740mm。エクステリアは「アーバン感」のあるスタイリッシュなデザインになっており、アウトドアモデルに多いどっしりとした迫力よりも、「オシャレさ」に寄ったものになっていました。
搭載エンジンは660cc直列3気筒DOHCターボの「EF-DEM型」と「EF-DET型」の2種類。どちらもターボ付きエンジンですが、後者EF-DET型はインタークーラー付きなのが特徴です(後にEF-DET型は廃止)。
当初のラインナップは全車センターデフ付きフルタイム4WD方式を採用。後にFR(後輪駆動)モデルも追加されますが、4WDモデルは高性能なターボ付きエンジンのパワーも相まって、悪路でも問題としない高い走行性能を有していました。
また、軽規格のSUVとしては、5ドアを備えている点も特徴のひとつ。5ドアモデルならではのユーティリティ性の高さもテリオスキッドが評価されたポイントで、一躍人気軽SUVの一角となり、ジムニーのライバルとも評されました。
2006年にはマイナーチェンジが行われました。それまではどちらかといえば街乗り寄りのデザインでしたが、マイナーチェンジによってアウトドア寄りのデザインへと変更。
ただし、従来のスタイリッシュさもうまく残す形にしており、武骨なデザインのジムニーとうまく差別化されていました。
他にも、ウインタースポーツブランド「kissmark(キスマーク)」とのコラボモデル「テリオスキッド×キスマーク」など、さまざまな特別仕様車も展開。これも人気を高めた要因です。
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残念ながら、2012年に販売終了となりましたが、テリオスキッドは街乗りも楽しめる本格派軽SUVとして高い人気を誇った一台でした。
現在は50万円前後と安価で手に入れられるため、昨今のアウトドアブームをきっかけに人気が再燃しており、「テリオスキッド復活」なんてことも夢ではないかもしれません。
Writer: 大西トタン@dcp
(株)デジタル・コンテンツ・パブリッシング所属の編集者・ライター。幼少期に父親と一緒に灯油でエンジンのプラグを磨いたのをきっかけに車好きになる。学生時代はレーサーを目指しカートに挑むも挫折。現在は磨いた腕と知識を武器に自動車関係の記事をメインに執筆。趣味は週末に愛車フリードでのグルメ自販機巡り。


















































