MTあり! トヨタ「新ハイエース」発表! 電動パーキング&7インチデジタルメーター新採用! 安全性が進化した「豪州仕様」何が変わった?

トヨタ「ハイエース」がオーストラリアで一部改良を受けました。同市場では300系が販売されていますが、何が変わったのでしょうか。

電動パーキング&7インチデジタルメーター新採用!

 トヨタのオーストラリア法人は2025年8月28日、商用バン「ハイエース」の改良モデルを発表しました。

 最新モデルは大幅な改良を受けて2025年8月下旬に同市場で登場する予定です。

 一体どのようなモデルに進化したのでしょうか。

オーストラリア仕様のトヨタ「ハイエース(300系)」
オーストラリア仕様のトヨタ「ハイエース(300系)」

 日本のハイエースは2004年に発売された「200系」ですが、海外では2019年から順次「300系」が導入され、オーストラリアでもこの海外仕様の300系ハイエースが販売されています。

 日本の200系が前席下にエンジンを配置する「キャブオーバー型」であるのに対して、海外の300系は衝突安全性をより向上させるために、一般的な乗用車のようにエンジンを前方に配置する「セミボンネット型」が採用します。

 今回のハイエースのアップデートでは安全性能と快適性の向上に重点が置かれ、大きな点として、運転支援システム「トヨタセーフティセンス」の機能がさらに進化。

 高速道路などで、アクセルやブレーキ操作を補助してくれるアダプティブクルーズコントロールを使用中に、クルマが車線の中央を走り続けるようハンドル操作をアシストしてくれる「レーントレーシングアシスト(LTA)」が新たに追加され、長距離移動の疲労が大きく軽減されます。

 この新機能は、ステアリングが新たに電動パワーステアリングになったことで搭載が実現。街中での駐車など、細かいハンドル操作もこれまで以上に楽に行えるようになると言います。

 さらに、クルーズコントロール作動中に、万が一ドライバーが意識を失うなど無反応な状態になった場合、システムがそれを検知。警告音や表示で知らせ、それでも反応がない場合は、ハザードランプを点灯させながらクルマを停止させる「ドライバー異常時対応システム」が全車に搭載されました。

 また、路肩に停めてクルマから降りる際には、「セーフティイグジットアシスト」が後方から来るクルマや自転車を検知。ドアを開ける前に警告してくれるため、降車時のヒヤッとする場面を減らしてくれる機能も備わります。

 衝突安全性能も向上しており、新たにセンターエアバッグが追加され、エアバッグの合計数は8つに。2列シートのロングボディ仕様ではさらに2つ追加され、合計10個のエアバッグが乗員を保護します。

 運転席まわりでは、新しく7インチのデジタルメーターを採用。表示モードを9種類から選べるため、ドライバーが必要な情報を大きく、見やすく表示することができるようになりました。

 このほか、エアコンの性能を上げるために新しい冷媒(ガス)が導入されたほか、一部グレードを除いて電動パーキングブレーキが標準装備となっています。

 ラインナップは、ロングホイールベース(LWB)およびスーパーロングホイールベース(SLWB)、パネルバンまたはガラス窓付き、跳ね上げ式テールゲートまたは観音開き式のリアドアなど、さまざまな仕様が用意されています。

 全グレードに、2.8リッターターボチャージャー付き4気筒ディーゼルエンジンが搭載され、最高出力130kW、最大トルク450Nmを発生し、6速ATを介して後輪を駆動します。

 エントリーグレードのLWBバンのみ、最大トルク420Nmの6速MTも選択可能です。

 なお、今回は外観に大きな変更はありませんが、スーパーロングボディの観音開きドア仕様には、新しいデザインの黒いドアミラーとリアワイパーが2本装備されました。

 オーストラリアでのハイエースの価格は、5万1880豪ドルから6万3190豪ドル、日本円で約496万円から約605万円です。

※ ※ ※

 トヨタ・オーストラリアのショーン・ハンリー副社長は次のようにコメントしています。

「ハイエースは、工具や商品、配達物など、ビジネスに不可欠なものを運ぶパートナーとして全国のお客様から信頼されています。

 今回の改良は、乗員はもちろん、周囲の道路を利用するすべての人々の安全性を高めるものであり、日々の業務で長時間ハンドルを握るドライバーにとって、特に重要な進化です」

【画像】超カッコいい! これが豪州の「最新ハイエース」です!(30枚以上)

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Writer: くるまのニュース編集部

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