“爆売れ”トヨタ「ルーミー」対抗!? 日産「新型“スライドドア”ワゴン」に期待大! 「シカク・マル」デザインが「キューブ」思わせると話題に! 新型「ルークス」の“ワイド化”が起死回生策になる?

日産の軽スーパーハイトワゴン「ルークス」に新型が登場しました。シカクとマルを多用したデザインは、かつて大ヒットしたコンパクトハイトワゴン「キューブ」のよう。ワイドボディ化したら、再びヒットするのではないでしょうか。

新型「ルークス」×ワイドボディで「新型キューブ」誕生!?

 日産がかつて販売していたコンパクトハイトワゴン「キューブ」。

 タイムレスなデザインや扱いやすいボディサイズで大人気のモデルでした。

 販売不振が深刻な日産としてはぜひとも復活を期待したいところですが、先日登場した軽スーパーハイトワゴンの新型「ルークス」が、そのベースに最適だといま話題となっています。

ちょっと「キューブ」風!? 日産の新型「ルークス」の「シカク・マル」デザインが話題に
ちょっと「キューブ」風!? 日産の新型「ルークス」の「シカク・マル」デザインが話題に

 2025年8月22日、日産は新型ルークスを先行公開しました。

 ヘッドライトやリアコンビネーションランプ、ドアハンドル、ホイールに「かどまる四角」のモチーフを取り入れたお洒落なエクステリアや、快適性を高めたインテリアが特徴的な軽スーパーハイトワゴンのニューモデルです。

「インテリジェントアラウンドビューモニター」(移動物検知・3Dビュー機能付)をはじめ、多くの先進安全技術も搭載し、より安心感のあるモデルへ進化しました。

 価格も現行モデル(2WD「S」グレードが163万円から・消費税込み)とほぼ同じ「160万円から」とリーズナブルで、発売は秋頃を予定。人気のスーパーハイト軽ワゴン市場に挑みます。

 この新型ルークスについて、SNS上では、かつての2代目キューブに似ていると話題になっています。

 2代目キューブは2002年に登場し、2008年まで販売された2列シートのコンパクトハイトワゴンです。

 タイムレスなデザインや扱いやすいボディサイズ、実用性の高い内装が人気の理由で、最盛期の2003年~2004年には年間約14万台を販売し、日産の一時代を築いた名車でした。

 この話題どおり、新型ルークスをベースにワイドボディ化した新型コンパクトハイトワゴンを開発し、「新型キューブ」として市場投入すれば、現在人気のトヨタ「ルーミー」やスズキ「ソリオ」のよきライバルとなるのではないでしょうか。

 軽規格では実現できなかった「ゆとりある室内空間」や「高い走行安定性」が得られるうえ、軽自動車由来の低コスト構造を活かせるため、比較的リーズナブルな原価で商品化することができます。

 このタイプのコンパクトハイトワゴンは、子育て世代を中心に絶大な支持を集めており、国内市場の再成長を狙う日産にとっても有望なジャンルといえるでしょう。参入しない理由はありません。

 そしてもちろん、同時に新型が発表となった兄弟車、新型「デリカミニ/eKスペース」をもつ三菱にとってもメリットがあります。

 三菱は現在、スズキ「ソリオ」をOEM供給して「デリカD:2」として販売していますが、新型デリカミニをベースにワイドボディ版を開発し、デリカミニよりひと回り大きい「新型デリカD:2(仮)」を投入するという作戦は大いに考えられるでしょう。

 新型ルークス/新型デリカミニ/新型eKスペースは、日産と三菱の合弁会社NMKVのマネジメントのもと、日産が企画・開発を行い、三菱が生産を担当しています。

 OEMではなく自社生産だからこそ、創意工夫や自由な発想を反映でき、ヒットモデルになる可能性は十分にあるのではないでしょうか。

2002年に登場した日産「キューブ」(2代目)のデザインモチーフは「カドをまるめたシカク」
2002年に登場した日産「キューブ」(2代目)のデザインモチーフは「カドをまるめたシカク」

※ ※ ※

 2025年以降、国内市場には新型ルークスをはじめ、新型「リーフ」、新型「キックス」、新型「エルグランド」と、日産の新型モデルが続々と投入される計画です。

 その一方で、かつての「マーチ」やキューブに代表されるエントリークラスの廉価なコンパクトカーもぜひとも欲しいところ。

 日産としては「小型車の需要は軽自動車でカバーする」という戦略なのかもしれません。

 しかしユーザーとしては、エントリーカーが軽自動車か、あるいは200万円台後半の高価なハイブリッドモデル「ノート」シリーズしか選択肢がないというのはなんとも寂しいところ。

 コンパクトなクルマがいいけど、しっかり走れて5人乗りのクルマが欲しい(軽は定員4人)というユーザーも少なくないはずです。

 かつてのキューブのように、大ヒットに繋がる可能性を秘めた新世代コンパクトカーが誕生することを、心から期待しています。

【画像】超カッコいい! これが「キューブ」思わせる「シカク・マル」デザインです! 画像で見る(30枚以上)

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Writer: 吉川 賢一

日産自動車にて11年間、操縦安定性-乗り心地の性能開発を担当。スカイライン等のFR高級車の開発に従事。新型車や新技術の背景にあるストーリーや、作り手視点の面白さを伝えるため執筆中。趣味は10分の1スケールRCカーのレース参戦、クルマ模型収集、サウナなど

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