高速道路で見かける「AH1」って何の表示? 実は「超壮大な道路」の一部を表す表示だった! 日本から世界に通ずる道路の正体とは
東名高速や名神高速を走っていると時折「AH1」と書かれた看板を目にします。この看板の正体はいったい何なのでしょうか。
日本から海外へ通じるルート
高速道路を走っていると「AH1」と書かれた看板を目にすることがあります。
よく見ると看板の下には「ASIAN HIGHWAY」と書かれています。
この看板の意味は一体何なのでしょうか。

AH1の正体はアジアハイウェイ1号線を略した表示です。
国土交通省のホームページによると、「アジアハイウェイ(通称AH)は、アジア諸国をハイウェイによって有機的に結び、国内および国際間の経済・文化の交流や友好親善を図り、アジア諸国全体における平和的発展を促進することを目的とした道路網です」と説明があります。
アジアハイウェイは路線番号として1号線から87号線までが設定されていますが、途中には欠番も存在します。
全体では52路線、総延長はおよそ14万2860kmに及び、世界的に見ても非常に大規模な道路網です。
アジア各国の主要都市や港湾をつなぎ、物流や観光だけでなく、緊急時の人道支援ルートとしても機能する可能性を秘めています。
アジアハイウェイ1号線は東京からトルコとブルガリアの国境まで、計14か国、約2万1000kmを結び、アジアハイウェイの中では唯一日本国内を通過する道路です。
日本国内におけるルートは、日本国道路元標のある東京・日本橋を起点とし、そこから首都高速道路、東名高速道路、名神高速道路、中国自動車道、山陽自動車道、関門自動車道、九州自動車道を経由し、福岡都市高速道路に至ります。
その後、福岡から釜山を結ぶフェリー航路へと接続し、大陸側のルートに合流するものです。
国内では、AH1を構成する高速道路上に合計18か所の「AH1標識」が設置されています。
これらはアジアハイウェイ道路網の一部であることを示すサインで、普段見慣れた高速道路の標識に加えて、海外と直結しているという特別な意味を持っています。
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AH1の看板は、島国である日本から身近に世界を感じることができます。
アジアハイウェイは国際交流や物流の基盤として重要な役割を担い、平和的発展を支える道として期待されています。
Writer: くるまのニュース編集部
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