ダイハツの「“高級”軽バン」に注目! もはや「“ミニ”アルファード」!? 超プレミアムな上質“カクカク”デザイン「アトレー“プレミアム”ver.」いつ登場するのか
2022年の「東京オートサロン」に出展された、人気商用バン「アトレー」ベースの上級仕様車。車中泊旅がもっと楽しくなりそうなアトレーの新たな形態とは、一体どのようなものなのでしょうか。
クールさと迫力を身にまとった「プレミアムな世界観」とは
仕事からアウトドアレジャー、車中泊まで、様々なカタチで活躍できる軽商用バン(軽バン)は今大注目のジャンルです。
一般的な軽バンからデッキバンまで用意する現行の「アトレー」ですが、上級ミニバンもびっくりな「高級仕様」もありました。
市販化が期待されるも、その後も音沙汰がない魅惑のコンセプトモデルについて紹介します。
![もはや「“ミニ”アルファード」!? ダイハツ「アトレー プレミアムver.」[「東京オートサロン2022」参考出品車]](https://kuruma-news.jp/wp-content/uploads/2026/06/20250612_DAIHATSU_ATRAI_PREMIUM_Ver_001.jpg?v=1749701769)
商用ワゴン(4ナンバー)として約17年ぶりに生まれ変わった6代目アトレーは、2021年12月に登場しました。
DNGA(Daihatsu New Global Architecture)の設計思想を全面的に取り入れ、新開発プラットフォームやCVTを軽商用車で初搭載。
さらに予防安全機能である「スマートアシスト」を搭載するなど、走行性・安全性能・燃費性能・静粛性と言った基本性能を大幅に向上させたモデルです。
このアトレーをベースに、発売直後の2022年1月に開催された「東京オートサロン2022」で、ダイハツから参考出展されたクルマが、「アトレープレミアムVer.」でした。
ボディカラーは商用車によくあるソリッド系のホワイトではなく、乗用車で使われるパールホワイトへ全塗装。
通常モデルに残るブラックの樹脂色部分も、パールホワイトへ塗り替えられています。
サイドやリアには、ワンオフで製作したエアロを装着し、デイライトの装着やヘッドライトインナーのブラックアウトなど、細部にも高級感のあるカスタマイズを施していました。
フロントグリルは、面積を拡大したオリジナルのブラック塗装。アメリカンビレッド(ビレッドとは鋼片を配したようなイメージを持つ、細い横桟付きのデザインのこと)を思わせるグリルデザインは、2000年に登場したアトレーワゴンのエアロダウンビレッドグレードを思い出させます。
足回りは社外品のサスペンションを装着し、30~40mmほど車高を下げました。
ルーフをブラック塗装にすることでさらに車高が下がって見え、軽バンの面影はほとんどありません。16インチのアルミホイールも、迫力満点です。
内装は、特別色のホワイト本革風シートカバーを装着したシートが、高級感を醸し出します。純正オプションも多数装着することで、ワンランク上の質感を演出しました。
ミニバンや軽スーパーハイトワゴンなど、居住性の高いクルマが昨今の人気の中心です。特にアウトドアブームも相まって、車中泊ニーズも高まり、広くて質感の高いクルマが人気を集めています。
アトレーは、軽バンながら直列3気筒の高性能な12バルブDOHCインタークーラーターボエンジンを搭載し、アダプティブクルーズコントロールなどの装備と相まって、ロングドライブも快適に過ごせます。
駆動方式はFRもしくはFRベースのパートタイム4WD。軽キャブオーバーバンでは初のFR用CVTを採用した、特別なクルマです。
2名乗車時のラゲッジスペースは1275リットルで、荷室長も1820mmと、大人でも余裕で寝られる広さも自慢。
高い質感を持った上級グレードが登場すれば、人気の軽スーパーハイトワゴンを凌駕し、上級ミニバンと肩を並べるクルマになりうるでしょう。
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発表当時大いに注目されたアトレープレミアムVer.でしたが、参考出品から早くも3年以上が経過しました。
2021年12月のフルモデルチェンジから、価格改定程度しか動きの無い現行型アトレーでは、改良やグレード追加も待たれている状況です。
今秋開催の「ジャパンモビリティショー2025」で、アトレープレミアムVer.がダイハツブースに再び登場し、市販化へ歩みを進めることを期待しましょう。
アトレーだからこそできる、軽バンの新たなカタチは、実現間近といえるのではないでしょうか。
Writer: 赤羽馬
金融業・自動車ディーラー営業マンを経て、ライターとして独立。幼少期からの自動車カタログ収集癖あり。エンドユーザーに役立つ話や経済・金融とクルマに関する情報を発信中。























































