最近よく見る? 謎の「“アルファベット”入りナンバー」どういう意味!? ちょっと違う「右上3ケタ」の理由とは
「・・・1」や「8888」など、人気の希望ナンバーに応募が殺到し、人気の希望ナンバーが足りなくなってきたようです。そんな背景から、2018年より一部地域で「アルファベット」が導入されました。どのような仕組みなのでしょうか。
ナンバープレートに「A」や「P」の表示って何!?
最近、ナンバープレートにアルファベットが入っているクルマを見かけることがあります。
「なんで英字?」と不思議に思っている人も多いかもしれません。
これはある「事情」によって、2018年から始まった仕組みなのです。

日本の自動車のナンバープレートには、登録された運輸支局などを表す「地名」と、クルマの種別を表す「3桁の分類番号」、用途などを表す「ひらがな」、そして最大4桁の「一連指定番号」が記されています。
このうち、プレートの右上に記される分類番号に、2018年から「アルファベット」が使われるようになりました。
アルファベットが導入された背景には、「希望ナンバー制度」の普及があります。
希望ナンバーのなかでも、「・・・1」や「7777」、「8888」、「358」など、特に人気の高い番号には希望が集中します。
ただ、一度使用されたナンバーは車両の識別上、原則として再利用できないため、発行できる番号が枯渇するケースが発生。
対応策として、分類番号の一部にアルファベットを導入することになったのです。
アルファベット入りの分類番号は、人気ナンバーが枯渇した際に順次割り当てられました。
最初に導入されたのは、「練馬」や「横浜」など、登録台数が多い地域でした。
使用されるアルファベットは「A」「C」「F」「H」「K」「L」「M」「P」「X」「Y」の10種類。
分類番号の1桁目には、普通乗用自動車を表す「3」、小型乗用自動車の「5」、貨物自動車を表す「1」など、車両の種別を表すのに利用しているため、それ以降の2桁が置き換わります。
具体的には「0A」からスタートし、将来的には「AA」から「YY」までの2文字の組み合わせが使われていく予定です。
また、軽自動車の場合は分類番号の2桁目に「P」「X」「Y」のいずれかのアルファベットが割り当てられ、3桁目には他と同じく、「A」「C」「F」「H」「K」「L」「M」「P」「X」「Y」の10文字が用いられます。
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この新たな形態に対し、「アルファベットを自分のイニシャルにしたい」といった声もあるようです。
ただ、使用されるアルファベットは限られており、この3桁の分類番号は希望ナンバーの対象ではないため、残念ながら指定することはできません。
県外や地域外など、遠方へ引っ越しをして管轄する運輸支局が変わると、新たに希望ナンバーを取得することになります。
そうした機会があれば、ひょっとすると希望のアルファベットのナンバーを取得できるかもしれませんね。
Writer: くるまのニュースライター 河馬 兎
お金と法律に関する複数の資格をもつWEBライター。好きな言葉は「お風呂」と「ハイボール」



















