リッター「約30キロ」走る! トヨタの新「“5人乗り”低燃費ワゴン」がスゴい! “精悍”スタイル×ひろびろ荷室で「ちょうどイイサイズ」! コスパ良すぎな新「カローラ“ツーリング”」に注目!

キャラかぶってる!?「カローラクロス」との違いとは

 多彩なラインナップを誇るカローラシリーズですが、現在好調に販売台数を伸ばしているのが「カローラクロス」です。流行のSUVになったカローラは、様々な年代から多くの支持を集めています。

 人も荷物も余裕で乗れるというキャラクターでは、カローラツーリングとカローラクロスで重なる部分もあり、どちらを選べばいいのか悩むことも多くあるでしょう。

荷室も後席も広々! コスパの高さも魅力です
荷室も後席も広々! コスパの高さも魅力です

 カローラクロスは比較的新しい車種で、最近の流行りをしっかりと取り入れている部分では強みがありますが、従来からあるカローラシリーズも負けてはいません。

 特にカローラツーリングは、今の日本車の中では希少なステーションワゴンであり、使い勝手はカローラクロス以上です。

 まずは燃費。車両重量が1400kg(Zグレード)でSUVの大きなタイヤを装着するカローラクロスは、WLTCモード燃費が26.4km/L(2WD)です。

 カローラツーリングは1390kgとほぼ同値の車両重量ながら、WLTCモード燃費は29.5km/L(Xグレード/2WD)と、ほぼ「リッター30km」の良好な低燃費ぶりです。

 また、ボディサイズには大きな差があります。

 カローラツーリングは前出の通り全長4495mm×全幅1745mm×全高1460mmですが、対するカローラクロスは全長4455mm×全幅1825mm×全高1620mm(GR SPORTは全長4460mm×全高1600mm)となっています。

 比較すると、全幅が125mmもカローラクロスの方が広いことが分かるでしょう。

 かつて、ほぼ国内専用に売られていた高級セダン「クラウン」の不文律とも言われたのが、全幅1800mmの壁です。当時の開発陣が日本中の駐車環境を調べて出した結論だといいます。

 確かにこれを超えると、日本の道路事情では運転がしにくいと感じる場所も少なくありません。

 その点、カローラツーリングを筆頭とした、「カローラ(セダン)」「カローラスポーツ」といったベーシックなカローラシリーズは、1700mm中盤の全幅で取り回しの良さが際立ちます。

※ ※ ※

 手ごろなボディサイズで、全高も低く駐車場にも困らないカローラツーリング。低い重心からなる高い運動性能と、余裕のある居住性や荷室も大きな魅力です。

 本当に使い勝手のいいクルマは、SUVよりステーションワゴンかもしれません。

 そう思わせてくれるカローラツーリングは、今、積極的に選びたいクルマのひとつと言えるでしょう。

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Writer: 赤羽馬

金融業・自動車ディーラー営業マンを経て、ライターとして独立。幼少期からの自動車カタログ収集癖あり。エンドユーザーに役立つ話や経済・金融とクルマに関する情報を発信中。

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