1.2リッターエンジン搭載で300馬力! 「ハリアー」サイズの斬新「クーペSUV」がスゴイ! 流麗ボディ&“矢印風ライト”がカッコイイ! 「ハイパワー4WD仕様」もあるルノー「ラファール」欧州仕様とは?
2023年6月にルノーが発表した新世代クーペSUV「ラファール」には、1.2リッターエンジン搭載し300馬力を誇る低排気量高出力モデルが存在しています。一体どのようなクルマなのでしょうか。
1.2リッターで300馬力の斬新クーペSUV
近年、SUV市場は高い需要に応じて多様化が進み、さまざまな仕様のモデルが登場しています。
特にハイブリッド技術の進化により、低排気量エンジンでありながら優れた走行性能と環境性能を両立する車種が増加。
2023年には、1.2リッターの排気量で300馬力を誇るSUVも登場しています。
一体どんなクルマなのでしょうか。

そのモデルとは、2023年6月に発表され、欧州市場を中心に展開されているルノーの新世代クーペSUV「ラファール」です。
ラファールは、ルノーが1930年代に鉄道や航空機用のエンジンを製造していた時代に開発された航空機の名前で、フランス語で「疾風」や「突風」を意味します。
流麗なボディラインとスタイリッシュなデザインが特徴で、環境に配慮したハイブリッド技術を搭載。
低速走行時の優れたハンドリングや高速走行時の機敏性を備え、その名にふさわしい走行性能を実現しています。
ボディサイズは全長4710mm×全幅1866mm×全高1613mm、ホイールベース2738mmと、日本車だとトヨタ「ハリアー」やレクサス「NX」、日産「エクストレイル」に近いサイズ感です。
外観は、同社の新しいデザイン言語を全面的に取り入れた初の量産モデルとして、未来志向と力強さを兼ね備えています。
フロントにはシャープなLEDヘッドライトと矢印形のLEDデイタイムライト、特徴的なグリルが組み合わされ、ダイナミックなスタンスを際立たせています。
サイドビューはクーペSUVならではの流麗なルーフラインを描きながらも、力強いショルダーラインと大径ホイールにより存在感を強調。
リアデザインでは、ライトシグネチャーと彫刻的な造形が融合し、スポーティさと洗練を両立。
航空機を思わせる流体的なフォルムは“ラファール”の名にふさわしく、停車中でも風を切るような印象を与えます。
ボディカラーはグレード専用の色を含む「ダイアモンドブラック」「シャドウグレー」「マットサテンシャドウグレー」「アークティックホワイト」「サミットブルー」「マットサテンサミットブルー」の6色を展開。
さらに、サイドミラーカバーやフロント・リアバンパー下部のカラー変更オプションも用意され、個性的なカスタマイズが可能です。
内装に目を移すと、最新のコネクティビティを備えたコックピットが広がります。
大画面のディスプレイと先進的なインターフェースは直感的な操作を可能にし、運転者だけでなく同乗者にも快適な体験を提供します。
シートや内装材にはリサイクル素材が使用され、環境への配慮と高級感を両立。
広々とした室内空間はSUVとしての実用性を確保しつつ、クーペらしい包まれるような一体感を演出します。
さらに、アンビエントライトや上質な仕立てにより、走行時だけでなく停車中でも特別な雰囲気を楽しめるのが特徴です。
運転支援機能として12種類のドライバーアシスト、13種類のセーフティアシスト、7種類のパーキングアシストの計32種類を搭載し、安全性と利便性を高めています。
グレード展開は「techno」「techno esprit Alpine」「iconic esprit Alpine」「atelier Alpine」の4タイプです。
そんなラファールの最大の特徴は、小排気量で高出力を実現するルノー独自の「E-Techハイブリッドシステム」にあります。
このシステムは、1.2リッター3気筒ガソリンターボエンジンと電気モーターを組み合わせたパワートレインで、2種類が用意されています。
1つはシステム最高出力136PS、トルク205Nmのエンジンと2基のフロントモーターでシステム最高出力200PSを発揮するハイブリッドシステムを搭載し、これらを前輪で駆動する「E-Tech full hybrid 200」。
もう1つは最高出力150PS、トルク230Nmのエンジンと3基のモーターでシステム最高出力300PSを実現するプラグインハイブリッドシステムを搭載し、四輪で駆動する「E-Tech 4WD 300」です。
なお、E-Tech full hybrid 200は、atelier Alpineを除く3グレードで、E-Tech 4WD 300は、techno esprit Alpineグレードとatelier Alpineグレードで選択することできます。
これらの特徴を持つラファールの価格は、3万7195ユーロ(約638万円)から4万6495ユーロ(約798万円)です。
ただし、日本では2025年8月時点では販売されていません。
それでも、優れたデザインと性能から、日本市場でも需要が見込めそうな1台といえるでしょう。
Writer: 青木一真
埼玉県生まれ。宅配ドライバーを経験した後に、車中泊関連の記事執筆を開始。現在はフリーライターとして、車メディアに従事している。自動車は輸入車、スポーツカー、SUV、ミニバン、軽自動車の所有を経験。月間3000kmほどを走行している。















































