レクサスが「新たなスポーツカー」米国で初公開! 名車「LFA」のデザイン踏襲した“後継車的モデル”で間違いない!? トヨタの兄弟車も存在する「スポーツコンセプト」とは!
「LFA」後継車の気になるパワートレインは?
レクサス スポーツコンセプトは、突然に登場したものではありません。
同じレクサスでいえば、2021年12月のトヨタの「バッテリーEV戦略に関する説明会」にて、「レクサス エレクトリファイド スポーツ(Lexus Electrified Sport)」が披露されています。
エレクトリファイド スポーツは、レクサスの電動化路線を象徴するスーパースポーツとして、翌2022年の英国「グッドウッド・フェスティバル」や、アメリカの「モントレー・カー・ウィーク2022」にも出展されました。

そのデザインは、今回のレクサス スポーツコンセプトと同じように、低くワイドで、そしてリアにラジエターのようなグリルを装着。つまり、LFAをルーツにしたスポーツカーのコンセプトモデルであり、今回のレクサス スポーツコンセプトの前の段階の存在と言えるでしょう。
ちなみに、トヨタはレクサス エレクトリファイド スポーツを披露した翌月の2022年1月、「東京オートサロン2022」において「GR GT3 コンセプト」を発表しています。
このモデルは、カスタマーレースの最高峰である「GT3」に向けたレーシングカーです。
そして重要なのが、GR GT3 コンセプトも、低くワイドなボディで、リアの左右にグリルを備えていることで、こちらもやっぱりLFAを十分に意識したモデルであることは間違いありません。
その後、アメリカやドイツなどでGR GT3 コンセプトの開発車両などがスクープされています。トヨタは、本気で次世代LFAのようなモデルを開発していたのです。
さらに、2025年7月に開催されたイギリスの「グッドウッド・フェスティバル」に新型スポーツカーの「トヨタGT コンセプト(TOYOTA GT Concept)」と、それをベースとしたGT3車両となる「トヨタGTレーシング コンセプト(TOYOTA GT Racing Concept)」が登場。
驚くのは、展示ではなく、約1.9kmのヒルクライムコーナーを2台が、けっこうなペースで走り抜けたことです。リアルに走れるまでに、トヨタは開発を進めていたのです。
そしてグッドウッド・フェスティバルの翌月となる8月に、前述のようにモントレー・カー・ウィーク2025にてレクサスがスポーツコンセプトを披露しました。
順当に考えれば、7月に登場したGTコンセプトおよびGTレーシング コンセプトの2台と、8月に登場したスポーツコンセプトは兄弟車となるはずです。
気になるポイントは、そのパワートレインです。可能性としては、純粋なエンジン車、ハイブリッド、そしてバッテリーEVの3つとなります。
ストリート向けのGTコンセプトはハイブリッド、レース向けのGTレーシング コンセプトは純エンジン車、そしてレクサス版のスポーツコンセプトはバッテリーEVになるのかもしれません。
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2025年10月下旬から日本で「ジャパン・モビリティ・ショー2025」が開催され、そこで3台の詳細が明らかになる可能性は大いにありそうです。
LFAが発表された2009年のショーのように、今年のショーではトヨタとレクサスのスーパースポーツが目玉になるのではないでしょうか。要注目です。
Writer: 鈴木ケンイチ
1966年生まれ。國學院大学経済学部卒業後、雑誌編集者を経て独立。自動車専門誌を中心に一般誌やインターネット媒体などで執筆活動を行う。特にインタビューを得意とし、ユーザーやショップ・スタッフ、開発者などへの取材を数多く経験。モータースポーツは自身が楽しむ“遊び”として、ナンバー付きや耐久など草レースを中心に積極的に参加。見えにくい、エンジニアリングやコンセプト、魅力などを、分かりやすく説明するように、日々努力している。最近は新技術や環境関係に注目。年間3~4回の海外モーターショー取材を実施。





































































