光岡の最新「“旧車デザイン”スポーツカー」が凄かった! 「ケンメリ風」丸目4灯×6速MT採用! 待望の「市販モデル」は“走り”も懐かしい? カスタムカー「M55」の仕上がりは?
走りも「ちょっと懐かしい」!? 印象は?
走りに関しては、ベース車のシビックから変更はありません。
重箱の隅を突けば、前後オーバーハングが伸びている関係なのか、空力の問題なのかわかりませんが、ステアリングを切ったとき、「フロントの動きが多め&少し鈍いかな?」。
また鍛造ホイールの影響なのか「足の動きがインチダウンしたみたいに少し軽やかかな?」といった違いを感じました。
恐らく意図したものではないでしょうが、個人的にはちょっと懐かしいフィーリングがM55のキャラクターに合っているような気もします。

さらに改良前の1.5リッターターボエンジンは最新のエンジンにしては過給ラグが大きめなのが気になっていましたが、M55だと「昔のターボに比べれば、これくらいは…ね」と思って納得してしまったり。
逆に、引っかかりなくスコスコ決まるシフトと軽いクラッチが気になってしまうなど、バランスって難しいなと感じます。
そろそろ結論にいきましょう。確かに70年代のクルマは魅力的ですが、それを今乗るにはそれなりの覚悟が必要です。
でも、M55ならその心配はありません。そういう意味では「あの頃のワクワク」と「今のラクラク」を両立させる1台なのかなと思います。
ちなみに購入者の3分の2は40代以上が占めていますが、20~30代も想像している以上にいるそうです。
ZEROエディションは限定100台ですでに完売済みですが、現在第2弾となる「1stエディション」の先行受付を行なわれています。
ZEROエディションの仕様は6速MTの1.5リッターターボモデルのみの決め打ちでしたが、1stエディションは10色のボディカラーに加えて、パワートレインも1.5ターボ(CVT)と2モーターハイブリッド「e:HEV」からも選択可能。
ただし、2026年の年間生産予定台数250台に達した時点で受付は一旦終了してしまいますので、「ビビッ」と来たら急いだほうがいいです。
Writer: 山本シンヤ
自動車メーカー商品企画、チューニングメーカー開発を経て、自動車メディアの世界に転職。2013年に独立し、「造り手」と「使い手」の両方の想いを伝えるために「自動車研究家」を名乗って活動中。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。






































































